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高校サッカーで差をつける術に?インハイ全国3位の昌平がGPSを用いた戦術・フィジカルデータ取得、活用をテスト

ゲキサカ / 2016年11月1日 19時0分

 データから見えてくるものはフィジカル面だけではない。加速度、減速度の低い選手には、フィジカルベースに課題があるだけでなく、スペースがあってチャンスになる場面で加速しようとする判断力や、決断力を欠いていることも考えられるという。またプレミアリーグのクラブでは日常のトレーニングで1週間前よりもトップスピードが低下している選手の怪我の発見に役立ったという事例も。フィジカルを数値で見ることによる利点はいくつもありそうだ。

 昌平の藤島監督は「(測定値によって)適正を見極めるというか、スピードはそんなに速くないけれど、加速度はあるとか知ることで活用する術はあると思う。今やっているポジションよりも違うポジションでできる可能性に繋げることもできると思います」と印象を語った。終盤までアップダウンする能力に秀でている選手をサイドでテストするなど起用法に活かすことも考えられるだろう。また、選手個々の具体的な数値を知ることで個々が強化すべきポイントに沿ったトレーニングをすることが可能になる。現状、一律のフィジカルメニューを行っているという昌平だが、今後「Field Wiz-フィールドウィズ-」システムを導入すれば、パーソナルトレーニングで弱点克服や特性を伸ばすことに繋げることができるかもしれない。

 また藤島監督は「客観的な評価をしてあげた方が生徒のモチベーションは上がるのかなと思います。実際に我々の目で見ることも大切なんですけど、データ化してあげることで選手のモチベーションが上がってくることもあると思います。やってみて絶対に損はないと思う。客観的に使うところと使わないところは(指導する)こちら側が判断すること」。長谷川教授も語っていたように、数値が選手の努力目標にもなる。測定したデータをどうトレーニングに落とし込むかなどまだまだ考える余地がありそうだが、現場の指導者たちも興味。戦術・フィジカルデータの活用が今後、高校サッカーで差をつける術になるかもしれない。

(取材・文 吉田太郎)

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