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「ギリギリで逃してきたから…」年間1位に浦和MF柏木“本当に良かった”と安堵

ゲキサカ / 2016年11月3日 19時31分

年間1位に安堵するMF柏木陽介

[11.3 J1第2ステージ第17節 浦和1-1横浜FM 埼玉]

 背番号10の左足がチームを年間1位へと導いた。10年に広島から浦和レッズに加入して7年目、MF柏木陽介は「浦和に来たのは年間1位になるためだった。それが達成できて本当にうれしい」と喜びを噛み締めた。

 序盤から攻勢を掛けながらも守備に重心を置く横浜FMを崩し切れずに試合は進んでいく。しかし、「我慢をしていれば、どこかで時間はくると思っていた」(柏木)。そして、0-0のまま迎えた後半21分、鮮やかなコンビネーションから先制点を奪取する。

 MF武藤雄樹からパスを受けた柏木が、左サイドから中央に走り込んでくるMF関根貴大にボールを預ける。FW李忠成とのワンツーでPA内に進入した関根が放ったシュートはGK榎本哲也に阻まれたものの、「自分が決めたいという気持ちがあったから、あそこまで行けたと思う」とこぼれ球に反応した柏木が左足シュートでネットを揺らし、スコアを1-0とした。

 後半40分にMFマルティノスに決められて同点に追い付かれて1-1で試合終了を迎えたものの、他会場の結果により、年間1位が決まった。背番号10は「勝って終わりたかったし、自分のゴールで1-0勝てたら最高だという気持ちもあった」と唇を噛みつつも、「後半戦はなかなかチームに貢献できるプレーができなかったので、最後にゴールという結果を残せて良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 浦和に加入して7年。タイトルを寸前で逃すこともあり、「取れそうで取れず、悔しい思いをしてきた」。しかし、その悔しさがあったからこそ、年間1位は「本当にうれしい」。「ギリギリのところで逃してきた試合が多かったから、本当に皆で一つになって喜べた日になったと思う」。そして、チャンピオンシップに向けて「絶対にチャンピオンシップで勝って、本当のチャンピオンになりたい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)●[J1]第2ステージ第17節 スコア速報

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