清水からのレンタルで得点王に輝いた広島FWウタカ「ベストの選択ができた」

前半21分、FWピーター・ウタカが左足で先制点を決める

[11.3 J1第2ステージ第17節 新潟0-1広島 デンカS]

　昨季王者は年間6位に終わったが、チームから4年ぶりとなる得点王が生まれた。サンフレッチェ広島のFWピーター・ウタカが前半21分に決勝点を決め、今季通算19ゴールとし、最終節で得点ランキングトップのFWレアンドロ(神戸)に並んだ。

「多くのアクシデント、想定外のことがあった」。今季をそう振り返る森保一監督は「去年の優勝からすれば物足りないところはある」と認めながらも、「個人タイトルを取れる選手が出たことは喜ばしい」と、12年のFW佐藤寿人以来となる得点王誕生を素直に喜んだ。

「多くの人のサポートがあって、得点王を取ることができた。チームとしてリーグタイトルを獲得できなかった中、多くの選手が自分を鼓舞してくれて、たくさんのボールをくれた」

　チームメイトのアシストに感謝するウタカは今季、清水から期限付き移籍で加入。「広島を選んだ理由は、広島がいいサッカーをしているから。チームにフィットするのは複雑で難しかったが、努力がこの結果につながった。ベストの選択ができたと思う」と胸を張った。

「チームとしていい結果が出なかったので、残念な気持ちもあるが、次のシーズンはいい結果が出るように努力し続けないといけない。個人としても今年よりも多く点を取れるようにしたい」。来季も広島でプレーすることを望むウタカは、今季を上回る20ゴール以上を目標に掲げた。

(取材・文　西山紘平)
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