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[選手権予選]目標は「王国復活」! 高い志持つ藤枝明誠が完勝で7年ぶりの全国へ前進:静岡

ゲキサカ / 2016年11月3日 23時54分

 藤枝明誠は、後半7分にもドリブルでPAへ切れ込んだ藤本が右足シュートをゴール左隅へ決めて3-0とする。そして23分に浜名が退場者を出したことで試合の大勢はほぼ決した。それでも浜名は諦めずにMF前野隼弥(3年)がボールを奪い、オープンスペースへ走り込むFW戸塚友斗(3年)やドリブル鋭いFW守屋がゴールを目指す。一方、藤枝明誠は松本監督が「きょうは西澤が良かった。良くやっていた」と右SB萩原槙人(3年)とともに評価していた西澤のゴールで4点目を奪ったものの、指揮官は退場者を出してからの20分間でゲームをコントロールすることも、組織で攻めることも、追加点を奪うこともできなかったチームを厳しく指摘していた。試合は4-0で快勝。だがチームは上を目指すだけに、判断やボールを大事に扱う部分を欠いた残り20分間を猛省していた。

 藤枝明誠は同校のグラウンドに「王国復活」という横断幕を掲げているという。静岡県代表は07年度に藤枝東高が準優勝しているが、選手権で優勝したのは95年度の静岡学園高が最後で00年度以降は全国ベスト4も前出の藤枝東の1回のみ。かつての“サッカー王国”は全国舞台で苦戦を強いられている。この日、周囲からの評価が高かったという浜名に公式記録のシュート数19-0で完勝した藤枝明誠はその現状を自分たちが打ち破る決意。名古屋U15出身の丹羽は「サッカー王国に来て、今なかなか静岡県から全国で活躍するチームが出てきていないので、自分たちがそれを復活させるためにこのメンバーで、何としても全国行って自分たちの名だったり、明誠のサッカーを広めていきたいです」と誓い、遠野は「最近静岡の成績は良くないので自分たちが『王国復活』を掲げて、自分たちが全国出場して、いいところまで行って名を上げらればいい。スタンドで応援してくれる仲間のためにも。ピッチで表現できるのは自分たちなんで(まずは県大会で)優勝して全国行きたいです」と力を込める。

 プリンスリーグ東海で藤枝明誠は開幕戦で前年覇者の静岡学園を破り、翌週にはJFAアカデミー福島U18に快勝するなど首位を快走し、後半戦では磐田U-18も破っている。丹羽は「自信がついている。アカデミーとか強いチームでも自分たちの主導権を握る時間が多い。そういう部分は他のチームにも見劣りしない」と口にした。藤本を中心とした攻撃力は全国でも上位と言えるもの。信念を持って取り組んでいるパススタイルのサッカー、攻撃力を静岡の厳しいトーナメント戦で発揮できるか。「やってきたことしかできない」と語る松本監督の下、自分たちのサッカーを表現することに集中して、静岡を制し、全国上位へと駆け上がる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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