1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[選手権予選]“PK要員”のMF野本が出場20秒でV弾!帝京長岡が堅守と延長後半ラストプレーの一撃で決勝進出:新潟

ゲキサカ / 2016年11月8日 12時12分

 帝京長岡は24分、右MF木村勇登(3年)のドリブル突破を起点に安田が左足の弾丸ミドル。29分には木村の右クロスから楜澤が決定的なヘディングシュートを放った。楜澤や「きょう足が動いていましたね」(古沢監督)というMF荒井太樹(3年)が絡んだカウンターやサイド攻撃でいい形も作っていた帝京長岡は後半、エース楜澤が簡単に止まらなくなり、ドリブル、空中戦でも危険な存在となって決定機に絡む。また新潟MF小塚和季の弟、MF小塚祐基(3年)投入で前線にポイントができるようになり、サイドからクロスが上がるシーンが増えた。

 だが、後半19分に右CKからの連続シュートが長岡向陵の必死の守りに阻まれるなど先制点を奪うことができない。長岡向陵も16分に田中の折り返しを交代出場のMF山口敦大(2年)が右足で叩いたが、シュートは「前半も後半も結構ウチが攻めていて、失点するとしたらカウンターとセットプレーかなと思っていた」と準備していたGK深谷の正面。今大会の帝京長岡は3得点した試合がなく、接戦続きとなっているものの、古沢監督が「クリーンシートで来ているのが一番かなと思いますね」という守りはこの日も綻びができなかった。

 長岡向陵は注目司令塔のMF谷口成冴(3年)が負傷欠場するアクシデントの中、カウンターで攻め込むシーンもあったが、後半以降は単発に。それでも帝京長岡に押し込まれる時間が増える中でよく守っていた。帝京長岡は0-0で突入した延長戦の前半10分には荒井の落としから陶山が決定機を迎えたものの、長岡向陵CB渡邊祐貴(3年)がブロックし、この後GK松崎出穂(2年)の好守もあって耐え続ける。だが、延長後半終了間際の一撃でゴールを破られて敗退。試合終了の笛が鳴ると選手たちはピッチに崩れ落ちた。

 前評判高かった昨年の帝京長岡は新潟明訓との決勝で好ゲームを演じながらも2-3で敗退。今年はその先輩たちを越えて全国高校総体に出場し、プリンスリーグ北信越で2位に食い込み、そして選手権予選でも決勝進出を果たした。古沢監督は「決勝まで行かないと去年の3年越える権利はないからね。準決勝の入りから終わりまで、彼ららしく、特に3年はよくやっていた」と無失点優勝した総体予選に続いて無失点で我慢強く勝ち上がってきているチームに目を細めていた。そして深谷は「公式戦の粘り強さはこれまでを通して築き上げて来れたと思うんで、ラストのところでしっかり決めてくれたんで良かったです」と語り、「決勝は雰囲気も違う。仲間を信じて、自分を信じてこれまで積み上げてきたことを表現できれば自ずと結果はついてくると思う。決勝でこれまでやってきていないプレーは出ないと思うんで、やってきたことを信じてやるだけです」と力を込めた。昨年、「5年以内に全国制覇」を掲げて2年目の今年、まずは全国切符を掴み取る。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2016

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください