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「選手権予選」「逃げないで」戦ってきたプリンス北信越王者・新潟明訓、後半40分の決勝点で新潟連覇王手

ゲキサカ / 2016年11月8日 17時1分

 両チームが交代カードを切って迎えた後半35分、新潟西がビッグチャンスを迎える。右サイドからボールを運んだ石黒がPAへスルーパス。これに走り込んだ10番FW木村智弥(3年)が右足を振り抜いたが、距離を詰めた新潟明訓GK杉本陸(3年)がビッグセーブ。新潟西はこぼれ球をPAの交代出場MF涌井和史(3年)へ繋いだが、左足で合わせ切ることができず、新潟明訓の右SB小林将真(3年)にクリアされてしまった。新潟西は成海優監督が「(怪我で)2か月プリンス出ていなかった。(でも)大舞台に強いんで。攻撃も守備も良くやっていた」という小川が相手カウンターのピンチで絶妙なカバーリングを見せるなど、攻守において存在感。チームもボールを繋いでサイドまでは運べていたが、指揮官が「最後の精度なんだろうね。ズラせていたけれど」と首を振ったように、最後の局面で精度を欠いてしまう。そして一瞬の隙が失点に直結。好チームは準決勝で敗退となった。

 勝った新潟明訓はU-16日本代表歴を持つMF加藤潤(現筑波大)とMF中村亮太朗(現中央大)の両輪中心に個々のレベルが高かった昨年に続く全国へ王手。昨年からの主軸である関口と杉本らを残す今年について新潟明訓の田中監督は、破壊力こそ欠くものの「今年は言えば聞いてくれるので。テクニックは昨年よりはある。チームとして成熟していますし、プリンスも北信越取れたんでそういうプライドは持ってやっていきたい」と口にする。伝えてきたのは「逃げないこと」。ロングボールに頼り過ぎることなく、失点しても、例え負けることがあっても、自分たちの技術を活かしたサッカーを構築することを目指してきたという。「逃げないで、と。負けることを怖れていたら本当にいいところが出ないので」(田中監督)。精度の部分など課題はまだまだある。だが、関口も「負けを怖れてしまうと、蹴って蹴って個人に頼るといい結果も出ないので、負けを怖れずにボールを繋いで、繋いで全員でやることを心がけています」というチームは、プリンスリーグラスト2試合で星稜高と富山一高に連勝して優勝し、選手権予選でもしぶとい戦いぶりで決勝へ駒を進めた。

 田中監督が「(個人的な印象では)かなり失点しているんですけど、この子たち必ず追いつけるんで。メンタル的に成長して90分やり続けることができる子どもたちになったのですこく楽しみ」と期待を寄せる今年の新潟明訓。榎並が「帝京長岡さんも凄くいいチームですけど、自分たちは2連覇が懸かっている。絶対に負けられないし、さらに先輩たちを越えたいという思いがある」という思いも持って、昨年と同カードとなった帝京長岡との決勝を戦い、再び乗り越えて全国舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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