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名古屋降格に心痛める麻也「落ちることが悪いとは思わないとは僕は思わない」

ゲキサカ / 2016年11月10日 21時8分

カシマスタジアムで調整するDF吉田麻也

 そう簡単に前向きに受け止めることはできなかった。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は古巣の名古屋グランパスが初のJ2降格となったことについて聞かれ、「落ちることが悪いとは思わないとは僕は思わない」と、苦笑いを浮かべながら応じた。

 8日の練習後、同じく古巣である名古屋降格について「落ちること自体は悪いことではないのではないかと、傍から見ていると思う」と語ったFW本田圭佑(ミラン)の発言を受けてのコメント。本田は「一つの失敗の捉え方。下降気味の状況から、グーンと上がって、以前いた場所も越えていくような曲線になるかどうか。チャンスと捉えるべきだと思う」と持論を展開し、その真意を明かしていた。

「本田さんが言っているように、ポジティブに考えて、こうなったことは変えられないし、これを機に新しく生まれ変わってほしい」。プロとして名古屋で過ごした時間は本田と同じ3年間だが、中学1年から名古屋の下部組織で育った吉田にとって、古巣への愛着は本田以上に強いはず。「プロとしては3年間だけど、中1からやっているし、中1からグランパスの選手であり、グランパスのファンでもある」という特別なクラブだ。

「一ファンとして心の痛い記事がたくさん出てくる。でも、僕は外部の人間なので、内部のことは言いづらいし、言う資格もないと思う」と、寂しそうに声を落とした。

(取材・文 西山紘平)
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