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[選手県予選]4度目の決勝挑戦で初V!海星が2年生FW三輪3発などで津工に撃ち勝ち、三重新王者に!

ゲキサカ / 2016年11月12日 23時22分

 直後、津工は橋本が左サイドを抜け出し、居附がゴールネットを揺らしたが、橋本が抜け出した時点でオフサイドの判定。そのショックが見える津工にできた隙を海星の上陰と三輪が見逃さない。35分、自陣での左スローインから上陰が絶妙な縦パスを通すと、完全に抜け出した三輪がGKとの1対1を制して2-0とした。海星は昨年、四日市中央工との決勝前半だけで4失点。だが、この日1年前と違う姿を見せた。三輪は「(昨年は前半で連続失点したので)ガンガン行こうと思っていました。立ち上がり良くて先制点取れたのは良かった」と語り、上陰は「去年は前半だけで4失点してしまっていたので守備からやって点取っていけたのが良かった」。受け身になった昨年決勝の敗戦の反省を活かして、立ち上がりからアグレッシブにペースを握りに行った海星が2点のアドバンテージを得た。

 津工は後半開始からFW脇野志音(3年)を前線に入れて反撃するものの、ドリブル、ショートパスを読まれて海星にインターセプトされ、またボールを奪った勢いで一気に前進してくる星野皓輝(3年)と山田晋平(2年)の両SBやスピードを活かしてオープンスペースへ抜け出してくるFW水谷恭平(3年)、桜井に押し戻されてしまう。青柳監督が「(ボールを持ったら前に)もう、行けと。そうじゃないとサッカーは面白くない。ボクも攻撃好きなんで」という海星は勢いを持ってアタッカー陣やボランチ、SBまでグイグイと前に出て追加点を狙うと後半10分、左サイドからボールを運んだ水谷のパスから三輪が右足ミドルを突き刺して3-0。これで勝負の軸は大きく傾いたように映ったが、津工は諦めない。13分、魚見のスルーパスからDFに競り勝った脇野が豪快な左足シュートを突き刺して1点を返すと、生き生きとボールを扱う選手たちがその個人技とショートパスで海星DFをいなし続ける。26分には左サイドを攻略。東出がゴールライン際を鮮やかに突破して脇野が決めると、勝敗の行方は完全に分からなくなった。

 ともに足を攣らせる選手が出る中での終盤、海星は前への気持ちが強まっていた津工の背後を突いて4点目を奪う。左サイドから仕掛けた三輪のクロスをファーサイドで水谷、桜井とつなぎ、最後は上陰が強烈な右足シュートを叩き込んで4-2。この1点で相手の反撃の勢いを止めた海星が1年前の準優勝の悔しさを晴らして頂点に立った。今大会、5試合で17得点を叩き出しているという三輪や水谷ら破壊力備えた攻撃陣と、元FWのCB長谷川雄大(3年)やCB深川瑠夏(3年)ら球際強い守りで選手権全国大会に初挑戦する海星。最優秀選手に選出された上陰は「四中工がいつも強い、強いと言われて、三重の高校はどこも悔しいと思うんで、三重県は四中工だけじゃないということを全国に確認させたい」と力を込めた。意欲的な挑戦者が初めてとなる冬の全国で三重・海星の名を轟かせる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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