[MOM1946]駒澤大高DF高橋勇夢(3年)_「衝撃の4戦連発!チーム得点王は2番の右SB」
ゲキサカ / 2016年11月13日 15時50分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.12 全国高校選手権東京都Bブロック予選決勝 駒澤大高 2-0 帝京高 駒沢]
開始早々に掴んだPKのチャンス。キャプテンマークを左腕に巻いた高橋勇夢がスポットに向かう。「昨日の練習では入ったけど危ないキックをしていたので、『大丈夫かな』と思ったんですけど、この1年間は外したことがないので信じて見守っていました」と大野祥司監督も言及したように、チームメイトも信頼を置くPKキッカーの高橋は「自分は中学時代のForzaの時に、『PKも運じゃなくて実力だ』とずっと教わってきたので、そこに関しては練習から意識してやってきています」と自信を持って左スミのゴールネットへボールを蹴り込む。これで選手権予選は4試合連続ゴールとなったが、そんなチーム得点王の背番号は2。「応援の仲間からも結構『今日も決めてくれよ』って。僕、SBなんですけどね」と笑う高橋。驚異の4戦連発は右SBによって記録された。
昨年度の選手権では全国8強まで駆け上がった駒澤大高。「勝って当たり前のチームと見られたりとか、今年は本当にプレッシャーがあった」と大野監督が認めた通り、周囲の見る目も確実に変化していく中で、シーズン序盤からケガ人が続出。関東大会予選では東京を制し、そのまま関東大会も優勝までさらったものの、総体予選では全国の懸かった準決勝で関東一高に苦杯を嘗める。「インターハイに出られなかったというのが自分たちの実力で、そこから夏もなかなか結果が出なくて、本当にメンタル面の所で準備してきた」(高橋)という最後の選手権予選。連覇を期待される彼らは初戦こそ大成高に苦しめられながら、高橋の決勝ゴールで1-0と競り勝つと、以降は専修大附高に5-0、東京朝鮮高に4-0と完勝を収め、2年連続となる決勝へと駒を進める。相手は駒澤大高が初めて全国への扉を開いた6年前と同じ名門・帝京高。好ゲームが期待された一戦は、前述したように高橋のPKで先制した駒澤大高が盤石に近いゲーム運びで時計の針を進め、後半アディショナルタイムに追加点を奪う理想的な展開で2-0と勝利。いつも辛口の大野監督も「何とか全国の切符を獲れたので、今日だけは褒めてきましたけどね」と笑顔を見せる大会連覇を達成し、再び全国の舞台で戦う権利を勝ち獲った。
『サイドバック』に『4戦連発』というキーワードだけ聞くと、突如として覚醒した印象を受けるかもしれないが、実は昨年の選手権予選でも高橋は4ゴールを挙げて、チーム得点王になっている。当時のポジションも現在と同じSB。本人は「チームメイトが良いボールをくれたから、自分が決められているだけです」と謙遜するが、セットプレー時のゴール嗅覚はストライカー顔負けのモノを持っており、今までもチームのピンチを救う得点を重ねてきた彼の『4戦連発』は、ある意味でチームメイトやスタッフからすれば、それほど大きく取り立てる程のことではないのかもしれない。そんな高橋はゴールパフォーマンスにも磨きが掛かってきている。準決勝のゴール時は、理想のリーダーとして尊敬する先輩の竹上有祥(駒澤大)が、昨年度の選手権開幕戦で披露した“でんぐり返し”を再現した。すると、「この間グラウンドで深見さんに会った時に『オレのもやれ』と言われました(笑)」と明かした高橋。決勝のゴール時にスタンドに向かって取ったポーズは、やはり昨年度の選手権開幕戦で深見侑生(駒澤大)が敢行したレイザーラモンHGの“フォー”。「竹上さんにも深見さんにもお世話になっているので、感謝を示せて良かったです」と話しながら、「でも、ここがゴールではないので気を引き締めないといけないですね」と続けるあたりが何ともマジメな彼らしい。
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