[MOM1948]滝川二FW溝田大輝(3年)_初先発のエース、想い込めたプレーで躍動
ゲキサカ / 2016年11月14日 12時59分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.13 全国高校選手権兵庫県予選決勝 滝川二高 4-1 市立尼崎高 ノエスタ]
2年ぶりの選手権出場がかかった大一番。滝川二高を勝利に導く活躍を見せたのは、念願の今予選初先発を掴んだエースFW溝田大輝(3年)だった。2年生だった昨年は全国総体のメンバー入りを果たし、今年はチームの中心として期待される存在だったが、8月の全国高校総体を終えてから捻挫を繰り返し、本領を発揮できず。今予選は初戦から途中出場が続いたが、この日は3バックを敷く市立尼崎高に対し、「彼の特長である速さが活きるかなと思った」(松岡徹監督)とスタメン起用された。
持井が「相手は3バックなので、必ずスペースが生まれる。そこをきっちり突いていこうと話をしていた」と振り返ったように周りも彼の飛び出しを積極的に活用。開始から持ち味である中央からサイドに開いた飛び出しで攻撃をけん引すると最初の見せ場は、前半30分に訪れた。DF日野公貴が右サイドを攻撃参加し、ボールを受けると、その大外から溝田が駆け上がって、「練習から繰り返してきた」通りにGKの手前を狙ったクロスを展開。ゴール前で待ち構えたFW山田裕也が頭で合わせて、先制点をお膳立てした。
33分には中盤でのボール奪取からボランチのMF朴光薫がPAに縦パスを通すと、素早くフリーで反応。「絶対にあそこに飛び込もうと思っていたら、朴が良いボールが来て、流し込むだけだった」とGKとの1対1から冷静にゴールネットを揺らした。「色んな想いを込めて、やってくれたんじゃないかと思う。彼らしい得点だった」と松岡監督が称える働きによって、2点差で前半を折り返すと、後半も快足を活かして攻撃をけん引。後半34分にピッチを後にするまで相手の脅威となった溝田は試合後、「トレーナーが毎週、来てくださったおかげで徐々に良くなり、今は気にせずプレーできている。毎週、通っていた接骨院含め、周りの人のおかげ」と感謝を口にした。
怪我だけでなくライバルの台頭もあり、今年のここまでは決して満足の行くモノではなかった。今年に入って一気に存在感を増した山田らとの競争が激しく危機感もあった。特に選手権が始まる直前は出場機会を掴んでも結果が残せず、焦りもあったが、「裕也とか同級生のFW3人は仲良くて、『誰が試合に出ても途中から出場になっても絶対に活躍しような』と話をしていた。仲間がいっぱいいてくれたことが自分の成長に繋がったと思う」と良きライバルの存在が刺激になった。それだけに自身のゴールはもちろん、「裕也にアシストできてよかった」と口にしたように1点目のアシストも思いは格別。勝利を掴んだことで選手権まで延命することになったライバル関係は、今後もプラスに働きそうだ。
チームを全国に導く活躍を見せたが、溝田に満足した様子は見られない。見据えるのは全国での活躍だ。今年の全国総体3回戦の瀬戸内高戦では開始直後にGKとの1対1を2度も迎えたが、決めることができずチームは0-4で敗れており、次こそはという気持ちは強い。「ホンマに申し訳ないと思っていたので、恩返しじゃないけど、今日は得点でチームに貢献しようと考えていた。次も決める所で決めて絶対に優勝したい」と更なる活躍を誓った。
(取材・文 森田将義)▼関連リンク
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