大阪体育大を率いて44年、今季限りで勇退の坂本総監督はインカレ行きに安堵

ゲキサカ / 2016年11月14日 16時57分

今季限りの退任が決まっている坂本総監督

[11.13 第94回関西学生サッカーリーグ後期第11節 立命館大1-2大阪体育大 ヤンマー]

 試合後の名将は終始苦笑いしながらも、安堵の表情を浮かべていた。44年にも渡って、大阪体育大を率いてきた坂本康博総監督は今季限りの勇退が決まっている。全日本大学選手権(インカレ)出場を逃せば、この日の試合が“最終戦”となっていたため、立命館大戦(2-1)に勝利しての全国行きにホッとした様子をみせた。

「今日で終わりだったら俺の仕事も終わりだった。最後の年でインカレに出られなかったら癪に障って一生悔いが残るだろうから。本当にみんなよう頑張ってくれたと思います」

 引き分け以上で全国行きの決まる一戦。相手エースのFW木藤舜介(2年=東福岡高)をマークするはずだったDF菊池流帆(2年=青森山田高)が前日の練習で負傷。アクシデントにより、DF秋山拓也(4年=愛知産業大三河高)が急遽エース封じを任され、SBや中盤が主戦場の平田健人(2年=星稜高)がCBで起用された。

 試合は前半24分に失点し、1点を追う展開に。それでも後半24分にFW古城優(2年=堺西高)の得点で追いつき、終了間際にはMF末吉塁(2年=初芝橋本高)が全国出場を決定付ける2点目。2-1で逆転勝利した。

 大阪体育大は3年連続、最終節でインカレ出場へ滑り込む形。昨季は最終節で立命館大と勝ち点、得失点差で並ぶと総得点で上回っての全国出場。一昨年は最終節で上位陣が足踏みするなか手にした勝利で、6位から4位へ一気に滑り込んでいた。

 「もう3年連続で……」と苦笑した指揮官は今季のチームについて、「メンバーが2年生中心と若いだけに、その日の状況で変わってくる。安定した試合はできないので」と言う。

「いろんな意味で失点が多すぎた。4、5失点などの考えられないような失点をやっているから、これが最後まで響きましたね。DFのチームで失点しないことを目標にやってきて、この状態だからチームのプランはだいぶ崩れましたよ」

 とはいえ、大阪体育大は関西第3代表として12月7日から開幕するインカレへの出場が決定。10日の2回戦から登場し、法政大対高知大の勝者と戦う。チームとして成熟される時間は、わずかながら残されている。

 負傷の菊池などについて「インカレには間に合わせます」とキッパリ言い切った総監督は「2枚ともストッパーが壊れているし、ボランチ2枚も足をつるような状況。まずはけが人の回復からやらないと、チームとして何もできない」と、ここから約1か月の準備期間でまずはコンディションを整えることが最優先と語った。

 関西選手権で8度の優勝。総理大臣杯を三度も掲げ、2014年にはインカレ制覇に導いた坂本総監督。44年をかけ、多くのJリーガーを育ててきた指揮官の花道を飾れるか。

(取材・文 片岡涼)●第94回関西学生リーグ特集

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