[Jユースカップ]「タフで勝負強い」京都U-18に延長勝利のFC東京U-18が2冠王手
ゲキサカ / 2016年11月14日 12時56分
[11.13 Jユースカップ準決勝 京都U-18 1-2 FC東京U-18 ベアスタ]
11月13日、Jユースカップ第24回Jリーグユース選手権大会の準決勝2試合が佐賀県のベストアメニティスタジアムにて開催された。第1試合では京都サンガU-18とFC東京U-18が対戦。延長戦までもつれ込んだ激闘を2-1で制した夏のクラブユース選手権王者・FC東京が決勝戦へと駒を進めた。
序盤、試合のペースを握っていたのは京都だった。テレビ中継もある準決勝という場が持つ独特の雰囲気の中で、これは「すごく上手く試合に入れた」と京都のU-16日本代表MF福岡慎平が振り返ったのに対し、「自分が試合前に言い過ぎた。みんな硬くなってしまっていて、20分くらいまでガチガチだった」とFC東京・佐藤一樹監督は渋い表情を浮かべたとおり。攻守がどうにも噛み合わない青赤軍団に対して、京都が優勢に試合を進める。13分には京都DF俣野亜以己のクロスにFW三田尻和哉が合わせる決定機も作った。
ただ、FC東京も徐々に持ち直して試合は拮抗。21分にはFW半谷陽介がアイディアあふれる技巧的なシュートでGK頭上を狙うが、惜しくもクロスバー直撃。結局、前半はどっち付かずの内容で折り返しを迎えることになったが、より手ごたえを得ていたのは京都だった。森岡隆三監督の言葉を借りれば、「トレーニングどおりの前半」ということになる。そして後半7分、試合は動き出す。
京都CB麻田将吾のパスを受けたMF財前淳がトップ下の位置からドリブルでトライ。相手を存分に引き付けてからの横パスを福岡が「ちょっとアウトに引っ掛けて」の強烈なミドルシュート。昇格内定のFC東京GK波多野豪もほとんど動けないスペシャルな一撃で、京都が先制点を奪い取った。これは「(U-16日本代表でボランチを組むFC東京の)『平川怜だけじゃないぞ』というところを見せたかった」という意地の一発でもあった。
ここまでの京都は事前にイメージしたとおりの内容だったが、このゴールでむしろ京都の歯車が狂い始める。福岡も「点を取ってからもっと落ち着けば良かった」と唇を噛み、FC東京・佐藤監督も「点を取ったあとで受けてくれた」と振り返ったように、一方的にFC東京が押し込む試合展開になっていった。21分には左MF内田宅哉が得意のドリブルで左サイドを切り裂いて右MF小林真鷹がフリーで合わせる決定機を作り、24分にはライン裏を突いたFW松岡瑠夢が倒されてPKのチャンスを得る。松岡が自ら蹴ったシュートはGK遠近眞明にセーブされるも、完全にペースを握っていた。
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