大迫はゴール前に専念「点を取ることしか考えてない」
ゲキサカ / 2016年11月14日 20時44分
自身初のW杯アジア最終予選を前にしても気負いはない。約1年半ぶりの代表復帰となった11日のオマーン戦(4-0)で2ゴールと結果を残した日本代表FW大迫勇也(ケルン)は15日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)も先発出場が濃厚。昨年6月16日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦(0-0)に途中出場しているが、前回大会も含めて最終予選は初の経験となる。
「向こう(ドイツ)でも常に緊張感を持って試合をしているので、そこは大丈夫。(オマーン戦は)練習試合みたいなもの。明日は相手も球際で来ると思うけど、変わるのはそこだけ」。絶好調のストライカーは平然と言った。
オマーン戦後、ハリルホジッチ監督は大迫に対する称賛を惜しまなかった。FW岡崎慎司、FW武藤嘉紀、FW浅野拓磨、FW本田圭佑らが務めてきた1トップのポジション。得点力不足の「より良いソリューション」を探してきた指揮官は「このポジションに良い候補が見つかったと思う」「彼はチームにかなり多くのものをもたらしてくれると感じている」と絶賛した。
「真ん中でボールをもらうのが一番の仕事。中盤にはボールを持てる選手が多いし、日本に足りないのはゴール前の選手」。ストライカーとしての矜持を口にする大迫に対し、FW原口元気も「やっぱりだれよりもおさまる選手だと思うので、彼に入ったあとの飛び出しは一番生きるかな」と、コンビネーションのイメージを膨らませる。
サウジアラビア戦の2列目の構成がどうなるか分からないが、原口とMF清武弘嗣の先発は間違いないだろう。MF香川真司、FW本田圭佑、FW浅野拓磨らが残る1枠を争うが、いずれにせよ、大迫自身はゴール前の仕事に専念するつもりだ。
「いい選手がたくさんいるので、自分は『ゴール前で仕事をしろ』とだけ言われている。ゴール前で相手に勝つことだけを考えたい。一人ひとりが1対1で勝てれば、自然と試合に勝つ確率も上がる」。そう闘志を燃やすと、「相手のセンターバックも球際は激しく来ると思うけど、球際の1対1に僕が勝って、チームに勢いを付けられれば。試合の中で戦って、点を取ることしか考えていない」と力強かった。
(取材・文 西山紘平)
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