最終予選4戦連発で勝利を…「埼スタは良いイメージ」と意気込む原口
ゲキサカ / 2016年11月14日 21時25分
W杯アジア最終予選3戦連発中と、今や頼れる存在No.1のFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が、かつての本拠地である埼玉スタジアムでサウジアラビア撃破を誓った。
「埼玉でできるのは僕にとってメリットがある。すごくイメージが良いスタジアム」
“良いイメージ”という言葉には数字の裏付けがある。09年から14年6月まで所属した浦和ではリーグ戦33得点中18ゴールが埼スタでのもの。ピッチサイズはもちろんのこと、あまりボールが転がらないという芝の特徴、照明の角度など、細部に至るまですべてを知り尽くしている。
サウジアラビア戦のイメージもバッチリだ。「戦術的なことはあまりしゃべりたくない」と前置きしつつ、「自分の気持ちを出したい。勝つことによってすべてがポジティブに変わってくると思う。それくらい大事な一戦になる」と強く意気込んでいる。
ハリルホジッチ監督の下では当初、未経験のボランチでの起用が続いたが、9月6日のタイ戦(2-0)で本職の左サイドで先発を果たすと、前半18分にDF酒井宏樹のクロスに頭を合わせて先制点を叩き込み、すぐに結果を出した。チームは2-0で勝利し、UAE戦(1-2)の黒星スタートで、いきなり崖っ縁に立たされたハリルジャパンを苦境から救い出す貴重な先制点だった。
10月6日のイラク戦(2-1)、同11日のオーストラリア戦(1-1)でも連続ゴール。サウジアラビア戦でも得点すれば、史上初のW杯アジア最終予選4試合連続ゴールとなる。
期待を後押しするのが、ハリルジャパンで攻撃パターンが増えてきたことだ。原口の3得点のうち2ゴールは、敵陣で原口がボールを奪ってからのカウンター攻撃だったが、11日のオマーン戦(4-0)の前半の2得点はビルドアップしながら全体が押し上げ、高い位置からチャンスメイクしてのゴールだった。
オマーン戦でベンチスタートだった原口は「攻撃のバリエーションが増えたのは良いこと。いろいろなイメージを持っていたいし、一つにこだわる必要はない。出る選手によって特徴も違うのでイメージも変えながらやる」と、ポゼッションからの得点というパターンをサウジ戦にもつなげていこうと考えている。
日本はここまで最終予選4試合を終えて2勝1分1敗の勝ち点7でB組3位につけている。勝てば首位サウジアラビアに勝ち点で並ぶが、引き分け以下なら4位転落の可能性もある大事な試合だ。「チームが勝つための一人になりたい。チームの決まり事と僕自身が表現したいことをバランス良くプレーしたい」と大一番を見据えた。
(取材・文 矢内由美子)
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