「僕のところからだと…」1失点を悔やむも勝利に安堵の西川
ゲキサカ / 2016年11月16日 5時28分
[11.15 W杯アジア最終予選 日本2-1サウジアラビア 埼玉]
正確なキックで日本の勝利に貢献した。決勝点となったFW原口元気の後半35分の得点は、GK西川周作(浦和)から始まっていた。
MF長谷部誠が日本陣内で相手と競ってこぼれてきたボールを、西川が左足ダイレクトでロングフィード。FW大迫勇也がガッチリおさめてFW本田圭佑に落とすと、その間に全体が大きく押し上げた。
ボランチと両サイドバックが高めの位置を取ってのチャンスメイク。日本は本田からパスを受けた原口が相手DF2人に囲まれたところから攻撃をつくり直し、左サイドのDF長友佑都が本田とのワンツーからクロスを送ると、ニアのMF香川真司が相手DFを引きつけて中央の原口が決めた。ファーサイドにはMF山口蛍もいた。
「ターゲットがハッキリしていたので狙いやすかった。キックに関しては自分の長所だし、ビルドアップへの参加は所属の浦和でやっていること。やりやすさはある」
W杯アジア最終予選5試合を通じて「一番良かった」と感じる試合でもあった。
「前半は前から行き、高い位置で取って縦を狙う速いサッカーができていた。後半は相手に持たせて、ブロックをつくって我慢強くスライドしながら、相手のミスを誘ってのショートカウンター。それがうまくやれていた」
唯一、悔やまれるのは最後の失点だが、西川の目にはかなり際どく見えたようだ。長友がゴールラインぎりぎりでかき出すもゴールインの判定。「僕のところからだとボール1個分は入っていなかったように見えた」と言う。
「(原口)元気が1点決めてくれていて良かったし、チームが勝ったのは本当に良かったけど、まだこれでスタートラインに立ったということ。まだまだアウェーの試合がたくさんあるので、厳しい戦いが待っていると思う。今年最後を勝って締められたのが良かった」
試合を重ねるごとに安定感を増している西川の目にさらに力がみなぎった。
(取材・文 矢内由美子)
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