麻也は浮かれない…勝ったからこそ「足元を見つめ直す」
ゲキサカ / 2016年11月16日 5時28分
[11.15 W杯アジア最終予選 日本2-1サウジアラビア 埼玉]
2点のリードを奪い、あとは逃げ切るだけだった。しかし、試合終了間際の後半45分に失点して完封を逃した。だがグループ首位のサウジアラビアをホームに迎え、『勝ち点3』だけが求められる試合で2-1ときっちり勝利を収めたことにDF吉田麻也(サウサンプトン)は安堵の表情を浮かべた。
前半45分にMF清武弘嗣(セビージャ)のゴールで先制して迎えたハーフタイムに、「オーストラリア戦で2点目を決められずに引き分けに持ち込まれていたので、2点目を先に取ろうと皆で話をしていた」。そして後半35分にFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が追加点を奪取するが、ここからサウジアラビアにボールを保持される時間帯が続いた。吉田はこの時間帯のプレーを課題の一つに挙げた。
「2点目を取ってからボールを回され始めて、なかなかボールを奪えなかった。そこの戦い方はもうちょっと工夫しないといけない。しっかりブロックを作って、エネルギーをセーブする戦い方も大事だったんじゃないかなと思う。ちょっと詰めが甘かった」
後半45分にはサウジアラビアに1点を返されたことで、「1失点したのは悔しい」と完封を逃したことに悔しさを滲ませている。そして、「ホームで確実に叩いておかなければいけない相手に勝てたのはすごく大事なこと」と喜びを表しながらも、「勝ったからこそ、冷静に分析ができる」と続けている。
「負けていたら、いろいろなプレッシャーがある中で冷静に判断できなくなる可能性もある。勝っているときこそ、しっかり足下を見つめ直し、何が足りないか、何を向上させないといけないかを掘り下げていかないといけない」。勝ったからこそ、その試合で見つかった課題を克服するチャンスだと気を引き締めた。
(取材・文 折戸岳彦)
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