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立命館大DF大田主将はインカレ逃して無念の涙…「日本一のクラブ」へ想いは託される

ゲキサカ / 2016年11月16日 13時32分

 最終節・大阪体育大戦のスタンドには、4回生それぞれの弾幕が掲げられており、想いを込めた寄せ書きがされていた。今季の立命館大は全員が一つの方向を見据え、それぞれが役割を全うするチームだった。

 試合後、ハキハキとした口調で今季を振り返っていた主将だが、共に戦ってきた仲間たちへ思いを馳せると、溢れる涙を止めることはできなかった。

「きょうアシスタントという形でベンチに入ってくれた吉永皓正(4年=C大阪U-18)は、彼は本当にチームのために自分を犠牲にしてやっているので……そんななかで試合に出ている自分とかは彼を全国に連れて行けなかったのは……非常に悔しいですし、4回生は本当に米田さんを中心に主体的に頑張ってくれて、サッカー面以外でもいろいろな立命館大を示せたかなと思います」

「4回生の見えない部分の支えが大きくて。チームに何かが起これば、すぐに彼らが対応してくれるし、僕や國分などがサッカーに専念できる環境をスタンドの選手たちも含めて作ってくれて、いい意味で役割分担ではないですが、非常に日本一へ向けて進みやすいチームにしてくれました」

 ピッチ上の11名ならず、スタッフとして学生コーチとして戦った者、スタンドで声を枯らした者、それぞれがチームのために身を捧げ、やるべきことを全うした。「ただ僕たちには何かが足りなかった。僕らも答えがわからないので、そこを後輩には見つけて欲しい」。大田は悔しさ交じりの顔で語る。

「後輩たちへは、終わってからは“短いぞ”としか言えないですね。時間は短いし、サッカー人生はここで終わる奴らもいるし、今やれることをしっかり考えて、一日一日を大切にして欲しいです」

 大田や國分、守備を支えたDF池松大騎(4年=京都U-18)や攻撃にアクセントを加えたMF高畑智也(4年=滝川二高)ら、最終節は学生コーチとして戦った吉永など、4回生たちはチームを去る。

 後輩たちへ向けて、大田が「竹本雄飛(1年=広島ユース)のシュートが先制点につながりましたし、点を取ったのも木藤舜介(2年=東福岡高)ですし。1、2、3回生は経験値を持っていますし、それだけのポテンシャルもあります」と期待を寄せれば、國分は「ここからもうワンランク上げようと思ったら、一人の個の力だけでは難しいので。抜けた穴を埋めるプラス、そいつが輝くというのは、これから必要なのかなと思います」とエールを送った。

 インカレ出場を果たせなかった彼らだが、この1年が無になるわけではない。この厳しくも充実した1年は土台となり、その上に今度は後輩たちが立つ。立命館大のユニフォームを身にまとい戦っていった選手たちの想いは、こうして受け継がれていく。

(取材・文 片岡涼)●第94回関西学生リーグ特集

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