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[MOM1953]東海大仰星MF見野龍太郎(3年)_“点取り屋ではない男”が待ち焦がれた舞台で2得点

ゲキサカ / 2016年11月20日 7時5分

[MOM1953]東海大仰星MF見野龍太郎(3年)_“点取り屋ではない男”が待ち焦がれた舞台で2得点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.19 全国高校選手権大阪府予選決勝 阪南大高 2-3 東海大仰星高 ヤンマー]

「点を獲りたいとは思っていますけど、本来の自分は潰れる役。前線で自分が潰れたこぼれ球を後ろの味方が拾って、点に繋げてくれたら良い」。そう自己分析するように、東海大仰星高のMF見野龍太郎(3年)は普段1トップに入るものの、生粋の点取り屋ではない。ただ、全国行きがかかった大一番を前に得点への意欲も燃えたぎる。チームメートの怪我により、もう一つの持ち場である左サイドMFに入ったが、「こういう大舞台で点を獲れる機会はないので、今日は絶対に獲ってやろうと思っていた」と一発を狙っていた。

 対峙するのは前年王者の阪南大高。総体予選のベスト16では1-0で勝利した相手とあり、「インターハイでは僕たちが勝っているので、相手は絶対に僕たちに勝ってやろうと挑んでくる。それを跳ね返すつもりでやってきた」と試合前は相手の勢いに飲まれることも想定していた。だが、予想とは裏腹に開始から押し込んだのは仰星。積極的な守備から効果的にサイドを攻略し、阪南大高のゴールに襲い掛かった。

 見野に初めて見せ場が訪れたのは前半13分。右サイドの深い位置からMF松井修二が上げたクロスを頭で合わせて、ゴールネットを揺らした。「松井には『クロスを上げる時は俺を見てくれ』と頼んでいたら、良い所にボールが来た」と振り返ったように、理想通りの形で均衡を崩すと、直後の15分には左からゴール前に入ったDF面矢行斗のロングスローにジャンプで反応。こぼれ球をFW藤山海星が押し込み、阪南大高を突き放す。

 流れは止まらず17分にも三度、決定機が到来。右サイドを駆け上がったSB大東史明がクロスを入れると、「1点目が頭に残っていたので、同じ形で点を獲れたらと思っていた。大東のクロスも質が良いので、信じて走った」と後方から飛び込み、ヘディングシュートを叩き込んだ。以降は2失点したものの、このゴールが決勝点となり、東海大仰星が3-2で勝利。中務雅之監督は「準決勝も決定的なシーンを外していたので、見野のゴールは珍しい。前の選手が点を獲ってくれると後ろは助かる」という表現で、貢献を称えた。

 見野にとって、予選決勝は待ち焦がれた舞台だった。彼が中学2年生の時に実施された第91回大会で東海大仰星は近大附高との熱戦を制し、選手権に出場。翌年の第92回大会では履正社高に敗れたものの、2年連続で決勝進出を果たした東海大仰星の姿をテレビで目にし、門を叩いた。だが、自身が入学してからは2年連続で決勝の舞台まで進めず、「今年こそは絶対に優勝したいという気持ちで挑んだ」。

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