もう1試合したかった…崩れ落ちた大久保「自分にとって最後の等々力」
ゲキサカ / 2016年11月24日 15時57分
[11.23 チャンピオンシップ準決勝 川崎F0-1鹿島 等々力]
試合終了のホイッスルが吹かれた瞬間、ピッチ上に崩れ落ちた。流れる涙をユニフォームで拭いながら、川崎フロンターレFW大久保嘉人は試合後の整列に向かった――。
今季限りで退団を示唆している大久保にとって、チャンピオンシップ決勝に勝ち上がらなければ、“ホーム”等々力でのラストゲームになってしまう鹿島戦。シャドーの位置に入ると、前線に顔を出すだけでなく、ボランチの位置まで下がって組み立てに絡むなど、攻撃にリズムをもたらそうとする。だが前半21分にFW長谷川竜也が負傷交代して、最前線にポジションを移した大久保はなかなかボールに絡めなくなっていった。
「最初はボランチまで下がってボールを受けていたけど、前に行くと“間”に入ってくる選手がいなくて、距離感が遠くなってしまった」。ハーフタイムには「後ろの選手に前の選手に当ててくれ、そうすれば何かが起こる」と主張したが、思ったようにボールを呼び込めずに後半のシュートはゼロに終わった。
後半5分にFW金崎夢生に奪われた得点が決勝点となり、0-1の完封負け。年間3位の鹿島とは勝ち点13差をつけての年間2位となった川崎Fだったが、一発勝負に敗れてチャンピオンシップから姿を消すことになった。
天皇杯は等々力陸上競技場での試合がないため、大久保にとって川崎Fのユニフォームを着て、このグラウンドに立つのは最後になる可能性が高い。だからこそ、勝ちたかった。勝って、チャンピオンシップでもう一試合、等々力で試合をしたかったと唇を噛んだ。
「4年間すごく良い思い出があった。自分にとって最後の等々力…。勝って、また決勝で(等々力で)やれればという気持ちがあったので…。それが叶わなくて、すごく悔しかったし、すごく寂しい気持ちがあった」
そして、今季限りで退任が発表されている風間八宏監督への思いも口にした。「30歳を過ぎて、いい勉強をさせてもらった。このチームで(リーグ)優勝をしたかったので、非常に残念だし、申し訳ないと思う」。リーグタイトルには手が届かなかったが、シーズンはまだ残されている。「天皇杯が残っている。そこは絶対に逃さないように、気を引き締めて絶対にタイトルを獲りたいし、最後は笑って終わりたい」と気持ちを切り替えて、天皇杯の頂点を目指すと力強く語った。
(取材・文 折戸岳彦)
●2016 Jリーグチャンピオンシップ
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