譲れなかったPKキッカー、金崎にエースのプライド「仕事ができたうれしさがある」
ゲキサカ / 2016年12月4日 4時46分
[12.3 チャンピオンシップ決勝第2戦 浦和1-2鹿島 埼玉]
譲る気がないのはお互い様だった。しかし、そこは先輩の“特権”。鹿島アントラーズはMF鈴木優磨の獲得したPKをFW金崎夢生が沈め、7年ぶり8度目のリーグ制覇を手繰り寄せた。
後半33分、後方からDF槙野智章に倒されてPKを獲得した鈴木は雄叫びをあげ、ゴール裏のサポーター席に向かってガッツポーズ。一方、PKキッカーである金崎が淡々とボールを手に取り、ペナルティースポットに向かうと、2人が顔を近づけて言葉をかわす姿があった。
「今日は本当に譲りたくなかった。PKのキッカーは決まっているけど、自分で取ったPKは自分で蹴るのが自分の流儀。でも(金崎が)『頼むから蹴らせてくれ』と。そうなったら聞かないので」
鈴木が2人のやり取りを明かせば、一連の“押し問答”について金崎は「(鈴木)優磨が(PKを)取ったら俺が蹴るのは決まっていた。最高でしたね。横から奪って決めたのは。あいつがPKを取ったら俺なので。全然問題ない」と冗談めかして言い放った。
ゴールを守るのは大分時代のチームメイトでもあるGK西川周作だったが、「特に(気にしなかった)。最初からあっち(ゴール左)と決めていた」と、冷静にゴール左隅にねじ込んだ。
0-1の前半40分にはMF遠藤康の右クロスをダイビングヘッドで叩きつけ、同点ゴールを奪った。「ヤス(遠藤)のボールが良かったので合わせるだけだった。足じゃ入らないので、頭でいって良かった」。チームを逆転勝利、そして逆転優勝に導く2ゴール。準決勝・川崎F戦(1-0)での決勝点を含め、通算3ゴールで大会MVPにも選ばれた。
「それ(MVP)もそうだし、優勝できたのがうれしい。しっかり仕事ができたうれしさがある」。エースとしての仕事を果たし、クラブに18個目のタイトルをもたらした金崎の表情には充実感もにじみ出た。
(取材・文 西山紘平)
●2016 Jリーグチャンピオンシップ
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