[MOM410]関西大FW竹下玲王(3年)_「まず数を打て」のシュート精神で逆転の2ゴール
ゲキサカ / 2016年12月7日 22時4分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.7 全日本大学選手権1回戦 関西大2-1東海学園大 夢の島]
ゴールへの執念が劇的勝利をもたらした。関西大(関西4)は後半アディショナルタイムの決勝点で2-1の逆転勝利。その立役者が、2ゴールを決めたFW竹下玲王(3年=磐田U-18)だった。
「初戦で緊張していた」と竹下が振り返る前半は拮抗した展開。前半16分、MF清永丈瑠(4年=鹿島ユース)の左クロスに合わせた竹下のボレーシュートはクロスバーを越え、同18分にもMF塩谷仁(2年=磐田U-18)が右サイドから折り返したボールに竹下が合わせたが、シュートは枠を捉えられなかった。
それでも竹下に焦りはなかった。「外しても気にしない。気にするなら次に頭を切り替えたほうがいいと言われていたので」と、積極的にシュートを狙い意識は変えなかった。その意識を竹下に浸透させたのが、現役時代にガンバ大阪などでプレーした前田雅文監督だ。今季からチームを率いる指揮官は「まずシュート数を増やせ。シュートを打つためにどうしたらいいかを考えろ」と、FWとしての心得を叩き込んだ。
すると、「チャンスはある」とくじけず前を向くエースに絶好機が訪れる。後半26分、途中出場のMF平尾柊人(4年=福知山高)が左サイドを切り裂き、ファーサイドへクロス。これを同じく途中出場のMF藤村洋太(3年=京都橘高)が頭で折り返したところに竹下が飛び込み、「どちらかというと苦手」なヘディングで押し込んだ。
試合を振り出しに戻すダイビングヘッド。さらにだれもが延長戦を覚悟した中で迎えた後半アディショナルタイム4分、DF池端翼太(4年=三重高)の右クロスから相手DFのクリアが後方に流れたところに竹下が詰めた。「何度か相手守備陣のポジションがかぶっていたので」と相手のミスを逃さず、前に出ていたGKの位置も冷静に視野に入れていた。柔らかなヘディングシュートでGKの頭上を越し、ゴールネットを揺らす。「どう点を取るかは、最後は自分の発想、アイデアがウェイトを占める」という前田監督の言葉どおり、竹下の落ち着きとひらめきが生んだ決勝点だった。
自らの2ゴールで初戦を制した竹下は「関西大はここで負けていいチームではない」と力説。個人の目標については「(決勝まで)5試合連続ゴールです。毎試合取らないと上にはいけないし、チームとしても日本一を取りたい」と、ゴールへの貪欲さを見せた。10日に行われる2回戦の相手は鹿屋体育大(九州1)。「力強いサッカーをしてくると思うけど、強度なら関西大も負けない」。決勝までの道を一歩一歩、力強く進んでいく。
(取材・文 石川祐介)●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集
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