やってきた通りの守備で1回戦突破! 静岡産業大の主将DF新村「一日でも長くみんなと…」
ゲキサカ / 2016年12月8日 15時53分
[12.7 全日本大学選手権1回戦 静岡産業大 3-0 IPU・環太平洋大 味フィ西]
まさに守り抜いて掴み取った勝利だった。静岡産業大(東海1)は、全日本大学選手権(インカレ)で初勝利を目指すIPU・環太平洋大(中国)を3-0で下し、2回戦進出を決めた。主将DF新村一輝(4年=Honda FC U-18)は「1回戦を突破できて良かった」と白い歯をこぼした。
得点を見れば静岡産業大の快勝だと思うだろう。だが、試合内容はそうではなく、静岡産業大が環太平洋大の攻撃を耐え凌いで、チャンスでしっかり得点できたという形だ。「緊張とかあったと思う」と主将は語ったが、常葉大学浜松キャンパスと並んで、東海学生リーグ最少失点(16)だった自慢の守備は序盤から機能し、中国大学サッカーリーグを18戦17勝1敗の圧倒的強さで2年連続優勝を果たした環太平洋大の攻撃を、互いに声を掛け合いながら完全にストップした。
「この状況を楽しんでやってこれたのが良かったかなと思う。みんな大きな声で声を掛けて、お互いに元気出してやっていたので良かった。そんなに決定的なピンチを迎えることはなかったので、本当にこれまでやってきた通りに守って、前につなげて攻撃やってもらうだけだった」
待ちに待った得点は後半24分に訪れた。東海学生リーグでベストイレブンに選出されたFW藤田脩人(3年=浜松湖東高)がゴール前のこぼれ球を落ち着いてゴールに流し込み先制。「点を取ってくれると信じていた。あとは、自分たち後ろが守るだけでした」。これで前がかりとなった環太平洋大の薄くなった守備を突き、同35分にFW斉藤要(4年=東海大翔洋高)、同42分にFW栗田マークアジェイ(1年=東京実高)と得点を積み重ね、3点差での勝利に結びつけた。
「本当にうれしい。まずは初戦と思っていた。東海リーグが終わってから、みんなで頑張ってきた。1回戦を突破できて良かった」と素直に喜びを表現する新村。静岡産業大は2回戦で、関東大学リーグ得点王(14点)のMF高井和馬や、横浜FM入団が内定しているDF高野遼を擁する日本体育大(関東3)と対戦することが決まった。
「中2日あるので、そこで気持ちを切らさないで、熱い気持ちで戦っていきたい」と意気込みを語る新村は、「目の前の敵と戦っていくだけ。みんなと一日でも長く試合をやりたいと思う気持ちがあるので、その思いでやっていきたい」。これが大学生活最後の大会。この仲間とやれる試合を、喜びを噛みしめながら、頂点を目指していく。
(取材・文 清水祐一)●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集
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