[MOM419]大阪体育大MF池上丈二(4年)_プロに行く青森山田の同期と見応えある“マッチアップ”
ゲキサカ / 2016年12月11日 4時57分
[12.9 全日本大学選手権(インカレ)2回戦 法政大0-3大阪体育大 町田]
大好きなサッカーを続けるために、すべてを出し切るつもりだ。大阪体育大のMF池上丈二(4年=青森山田高)が2得点の活躍で勝利を呼び込んだ。現時点で進路は未定だが、プロへの望みは捨てていない。「(進路は)まだ決まってないです。就職活動もしていない。自分にはサッカーしかないので」。その強い覚悟が、鬼気迫るプレーにつながった。
エースの2発で試合を決めた。まずは前半14分、右クロスのこぼれに反応し、トラップから先制点を叩き込む。「いいクロスが上がって、(大田)賢生がスルーして転がってきたボールをトラップしてそのまま蹴った。ゴールも見えていたので落ち着いて決められた」。その5分後となる前半19分にはPKを沈め、2-0と法政大を突き放した。
関西学生リーグでアシストランキング2位に輝くなど、優秀選手賞も受賞した充実のシーズン。セットプレーから11得点を演出したキッカーに坂本康博監督も「キックに関しては非常に正確。FKもCKも全部あいつに蹴らせている」と全幅の信頼を寄せるが、この日はゴールゲッターとしてチームを勝利に導き、「セットプレーからしかチャンスがないかと思っていた。そういう意味では出来すぎかな」と目を細めた。
「最後、ヤマとこうしてプレーできたことはうれしい」。来季FC東京入りが内定している法政大のDF山田将之(4年=青森山田高)とは青森山田高時代の同期だ。試合前には『LINE』で「楽しもう」とやりとりし、キックオフ前にはハイタッチもかわした。試合中に“対峙”したのは前半38分。右CKに合わせた山田のヘディングシュートをゴールライン上で守っていた池上がヘディングでクリアし、ゴールを許さなかった。
攻守に存在感を見せ、死力を尽くした90分間。「インカレに懸けています。サッカーを続けたい」。自分自身の道を切り開くためにも、最後の大会でアピールを続けていく。
(取材・文 佐藤亜希子)●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集
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