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[MOM421]筑波大FW中野誠也(3年)_ハットトリックも「欲を言えば、もっと取れた」、ゴールへの渇望

ゲキサカ / 2016年12月11日 22時17分

 後半16分にはハットトリックを達成。MF戸嶋祥郎(3年=市立浦和高)が左サイドで冷静にボールキープ。GKの目前へ鋭いパスを送り、詰めていた中野が左足で流し込んだ。殊勲のFWは「戸嶋が本当に粘ってくれて。あれもお互いの意志が通じて押し込むだけなので、彼に感謝したいなと想います」と謙虚に語る。チームはその後に1点を追加し、5-0の快勝で準々決勝へ駒を進めた。

 頭で先制点を奪い、両足で得点を重ねてのハットトリックを達成。どこからでも点を取れることを全国舞台でも示した。筑波大の11番は「自分は“これで勝負”というのではなく、色々な形で取れると思っているので。そこに関してはさらに自信になったというか、そういうのはあるかなと思います」と胸を張る。

 結果を残した3年生FWについて、小井土正亮監督は「いつも取ってくれれば。リーグ戦ももうちょっと(優勝した)明治大に食らいついていけたと思うんですけど」と冗談を交えつつ、「彼も(インカレへ向けて)期するものがあるらしくて、練習から“やりますよ”という空気はあった。一番ホっとしているのは彼だと思います」と思いやった。

「“たられば”ですけど、最終節でPKを決めていたら、得点王とかチームは勝っていたとか、個人でも色々な想いをしてきて、そういう想いを本人が今日はみせてくれたなと。1点目の喜び方をみれば期するものがあったんだなと感じます」

 次戦の相手である関西大(関西4)には、ジュビロ磐田U-18で中野と2トップを組んでいたFW竹下玲王(3年=磐田U-18)がいる。ハットトリックする中野をスタンドから見ていた竹下は「やっぱり高校時代から、ああいうところは変わってないなと。さすがですけど、自分も負けてられないので。次はあいつより点を取って勝てるようにしたい」と力を込める。

 一方の中野は、筑波大のストライカーとして「彼には負けられないと思っています。ただ本当に中野vs竹下ではなく、筑波大vs関西大なので。そこで何が何でも筑波が勝つというプライドを持ってやっていきたいです」と誓った。

 かつてのチームメイトとピッチでの再会が実現する。リーグ戦や夏の悔しさを糧にたくましさ増すストライカー。全国制覇へ向けて、まずは3発発進。どこまでもどこまでも貪欲に、全ては筑波大のために中野はゴールを奪い続ける。

(取材・文 片岡涼)●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集

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