[MOM424]大阪体育大DF秋山拓也(4年)_「キャプテンの想いも背負って」にぎやかなDF陣を統率
ゲキサカ / 2016年12月13日 7時15分
[12.12 全日本大学選手権(インカレ)準々決勝 明治大1-2大阪体育大 町田]
ハツラツとした守備陣が試合を盛り上げる。大阪体育大は献身的な守備で流れを引き寄せ、裏を狙ったカウンターから前半のうちに2発を奪った。DFラインを統率したDF秋山拓也(4年=愛産大三河高)は「ハーフタイム後に声を掛け合って、DFラインが最後まで集中を切らさずにできたのが勝因かな」と充実感を漂わせた。
雪辱に燃えていた。夏の総理大臣杯の準々決勝で対戦し、0-3で敗れた王者・明治大との再戦。「いい雰囲気で試合に入れた。総理大臣杯で負けているので、立ち上がりからみんな気持ちが入ったプレーができた」。試合を通して一対一の競り合いに負けず、正確なクリアやシュートブロックで明治大の攻撃を跳ね返し、最小失点に留めた。
仲間の無念を背負って戦う。主将のDF山田大地(4年=東海学園高)が春の紅白戦で右膝前十字靭帯を負傷し、半年以上の離脱。今季はリーグ戦の出場がなく、インカレにも間に合わなかった。
「自分としてはキャプテンの想いも背負ってプレーしている。試合に出られない分、裏でチームのことをしてくれているのを自分たちや下級生も見てる」。試合中は副キャプテンの秋山がキャプテンマークを巻き、タフなプレーでチームをけん引。一つひとつのプレーに魂を込めた。
共にCBを務めるのが、元気印のDF菊池流帆(2年=青森山田高)だ。ヘディングやクリアの度に「よいしょーっ!」と声張る後輩の姿は注目の的になっているが「下級生をまとめるのが仕事」と、にぎやかなDF陣をまとめあげている。その姿には坂本康博総監督も「よくやっている。優しいので、自分から意識してリーダーシップを出している。2年生をまとめていて、そういう意味では成長した」と目を細める。
就任44年目の名将は今季限りで勇退。「自分たちが1年生の時にインカレで優勝して、国立の舞台で先輩たちの姿を見た。今年は監督が最後なので同じ思いをできるように戦っていきたい」。
てっぺんまであと2勝。まずは日本体育大と対戦する15日の準決勝へ。“東西体育大”対決も、自慢の堅守で撃破してみせる。
(取材・文 佐藤亜希子)●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集
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