[MOM1972]福岡U-18FW宮内真輝(3年)_ひたむきな姿勢で牽引したエース
ゲキサカ / 2016年12月17日 11時38分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 JFAアカデミー福島U18 1-3 福岡U-18 呉市総合スポーツセンター陸上競技場]
アビスパ福岡U-18の主将として、エースとして、FW宮内真輝のひたむきな姿勢が光った勝利だった。
最初の仕事は前半5分、MF稗田圭吾のCKに頭で合わせての先制弾。「練習どおりだった」と蹴り手と受け手がそろって振り返ったように、たまたま合ったわけではない、技術と身体能力が噛み合った完璧なセットプレーで、まずはリードを奪い取る。
その後は「難しい時間が長かった」(宮内)と振り返ったとおり、相手にポゼッションを許す展開となったが、FWを含めた全員が忠実にポジションへ帰り、粘り強い守備を継続。前半終了間際に思わぬ失点を記録してしまったものの、ハーフタイムには「負けてるわけじゃないぞ、と。チーム全員でやれた」(宮内)と互いに励まし合って、再び気持ちを上げて後半へ臨むことに成功した。
チームのために戦う姿勢は後半10分にMF本田聖の決勝点が生まれたときの態度にも、よく現われていた。喜び爆発で控え選手のところへ疾走する様は完全に得点者のそれ。カメラマンが「あれ?決めたの宮内だっけ?」と混乱するほどだったが、「次の1点が勝負の1点だと思っていたので、本当に嬉しくて」と苦笑を浮かべて振り返った。その後は32分に両足がつって交代するまで前線でファイトし続けて、まさに敢闘で勝利に貢献してみせた。
小倉裕介監督は「走り(の練習)が足りないんですよ。もう1点取ってほしかった」と冗談めかしつつ、「(そのもう1点は)明後日取ってくれるでしょう」と、最後の試合での主将の大仕事に期待を込めた。
2回戦は「福岡に残っている(控えの)全員が広島に来てくれる。それが大きい」と力を込めた宮内は、続けて「いまの3年生は中1からずっと一緒にやって来たメンバー。(最後の試合を前に)いろいろ思うところはあるし、これまで(全国大会で)思うように結果を出せなかったので、僕らの集大成として後輩に置き土産をしようと話している」と意気込む。
18日、高円宮杯プレミアリーグ参入戦2回戦。勝てばプレミアリーグ参入の決まるこの試合は、3年生にとってアビスパ福岡U-18の選手としてユニフォームを着る最後の機会でもある。思いを背負って戦ってきた主将には、そこにすべての情熱を注ぎ込む覚悟があるようだ。
(取材・文 川端暁彦)▼関連リンク
高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグ
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