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[MOM428]筑波大MF西澤健太(2年)_ユーティリティーなMFが大勝引き寄せる2発、「絶対的な存在へ」

ゲキサカ / 2016年12月19日 1時21分

 この姿勢やプレーが実り、準々決勝から決勝までは3試合連続で先発。「(初戦で先発できず)悔しい部分も確かに多かったんですけど、でもチームが勝つことを考えたら、(先発は)そういう形だったんだろうなと上手く受け止めて、ここまで4試合を戦って来れたので、そこは良かったなと思います」と振り返る。

 中盤ではどこのポジションでもこなすことができ、「後ろのポジションも出来るといえば出来ます」と自ら言うように、まさにポリバレントな選手。今季の筑波大では、中盤の様々な場所で起用されてきた。しかし本人は「今後へ向けては、マルチもそうですけど、“必ずこのポジションにお前がいないといけない”と、小井土(正亮)監督に思わせられるようなプレイヤーにならないといけないなと思っています」と表情を引き締める。

「正直右サイドかトップ下でプレーしたいのはありますが、そこで絶対的な存在になれていないというのが自分の現状。今の使われ方は納得できますし、でもそのなかでも結果を残していかないといけないので、そういう意味では今日は良かったと思います」

 決勝の大舞台で精度高いボールを供給するだけでなく、決定力もあると示した。2列目からの仕掛けで周囲の選手との差を見せた。今後へ向けて、この上ないアピールを果たせたはずだ。それでも浮かれることないMFは「シュート精度やパス精度はまだまだ低いので。そういう部分を突き詰めていければ、固定したポジションで使ってもらえるのかなと思います」と冷静に振り返る。

 筑波大の前線にはタレントが揃っており、今季の中心選手たちは軒並み来年も残る。インカレ決勝の舞台で2発を沈め、複数のポジションでプレーしてはチームを救ってきたMFとはいえ、その座は安泰ではない。西澤は「インカレ中は特にそうでしたが、1年生の三笘薫(1年=川崎F U-18)も2点を取っていましたし、そういう部分は刺激だと思っているので。いい仲間に恵まれたなというのが正直なところです」とライバルたちの存在をプラスに捉えている。

 仲間たちと励ましあい、競い合い、ともに高みを目指す。ただの“何でも屋”ではなく、どこのポジションに入っても精度高く安定したプレーができるのは、ピッチ上で周囲を気遣える西澤だからこそ成せるもの。大学2年目を終え、また一段階上のプレイヤーとして花を咲かせようとしている。

(取材・文 片岡涼)●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集

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