「レアルはすごく嫌がっていた」 鹿島MF土居、欧州王者苦しめた“引かない姿勢”に手応え
ゲキサカ / 2016年12月19日 6時32分
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
またもや得点に絡んだ。決勝までの全3試合に先発フル出場を果たしていた鹿島アントラーズMF土居聖真は、初戦のオークランド・シティ(ニュージーランド)戦でFW金崎夢生の決勝点をアシストし、続くマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)戦ではMF遠藤康の先制点を演出。そして、準決勝のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)戦では先制PKを沈めるなど、攻撃をけん引してきた。そして、決勝のレアル・マドリー(スペイン)戦でもゴールを導く。
前半9分に先制されて迎えた同44分、左サイドでボールを受けた土居は鋭い切り返しでMFカゼミーロを翻ろうすると、DFダニエル・カルバハルの追走も許さずにゴール前にラストパス。その流れからMF柴崎岳が左足シュートでネットを揺らし、同点に追い付いた。相手に眼前を塞がれても、仕掛ける気持ちが奏功したことで「回数や精度を上げれば、もっと点につながると思うので、今日みたいな気持ちを忘れずに毎試合やっていきたい」と胸を張った。
手応えを感じたのは攻撃面だけではない。守備面では高い位置にラインを設定し、前線からの激しいプレッシングでレアルを苦しめた。「立ち上がりはゲームが落ち着くまで、相手はすごく嫌がっていたし、前に蹴って『どうにかしてくれ』という感じだった」。欧州王者を相手にしても決して引かない姿勢を示し続け、攻撃の形を簡単に作らせなかったことで守備面でも手応えを得た。
しかし、延長戦の末に2-4で敗れた。「もったいなかったというのが正直な気持ち。言い訳だけど、これがリーグ戦だったら勝ち点1を取っている」と苦笑しつつも、レアル相手に堂々と渡り合ったことに自信を覗かせる。「本当にあと一歩のところだったと、やっていた僕らは思う。まったく通じなかったわけじゃない。これを糧にこれからのサッカー人生やっていきたい」と力強く話した。
(取材・文 折戸岳彦)
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