MVP受賞で憲剛の脳裏をよぎった中1の記憶「カズさんがバルーンの中から…」

ゲキサカ / 2016年12月20日 20時38分

MVPを受賞し、スピーチするMF中村憲剛

　Jリーグは20日、横浜アリーナで「2016 Jリーグアウォーズ」を開催し、川崎フロンターレのMF中村憲剛が初の最優秀選手賞(MVP)に輝いた。36歳での受賞は、13年の中村俊輔(横浜FM)の35歳を上回る最年長受賞記録となった。

　表彰後のスピーチで緊張した面持ちを浮かべると、「Jリーグが始まったのは僕が中学1年のとき」と、Jリーグ元年である93年の記憶が蘇ったようだった。

「カズさん(三浦知良)がバルーンの中から派手なスーツを着て登場したあのMVPに、自分がともに戦った監督や選手から選ばれたことを光栄に思う」

　初代JリーグMVPを受賞したFW三浦知良(当時V川崎、現横浜FC)は式典で大きな赤い風船の中から真っ赤なスーツ姿で登場した。その強烈なインパクトは脳裏に焼き付いて離れなかった。

　Jリーグを支えるスポンサーやファン・サポーターへの感謝を口にした憲剛は「洗濯をしてくれるおばちゃん、掃除してくれるおばちゃん」と、あらゆるクラブ関係者、スタッフへの思いを胸に「フロンターレに関わるすべての皆さんにお礼を言いたい」と、自身のMVPを捧げた。

(取材・文　西山紘平)

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