最多得票でMVP初受賞の憲剛「来年は全員でここに」
ゲキサカ / 2016年12月20日 22時58分
個人タイトルの次は今度こそチームタイトルを――。Jリーグは20日、横浜アリーナで「2016 Jリーグアウォーズ」を開催し、川崎フロンターレのMF中村憲剛が初の最優秀選手賞(MVP)を受賞した。
憲剛自身、驚きもあった。「今年の成績でいうと、フロンターレは第1ステージも第2ステージも取っていない。チャンピオンシップも準決勝で負けているし、どうかなと思っていた中で(名前を)呼ばれたので、多少驚きもあった」。第1ステージ2位、第2ステージ3位で、年間勝ち点も2位。チャンピオンシップでは準決勝で鹿島に敗れ、悲願のリーグタイトル獲得はならなかった。
キャプテンとして、あと一歩でタイトルに届かなかった責任も感じていた。それでも、J1の18クラブの監督および選手(17試合以上出場が資格条件)の投票では、全ポジションで最多の148票を集めた。「選手、監督の皆さんからたくさんの票をいただいたと聞いている。それはうれしいし、MVPは取りたいと思っても取れる賞ではない。今年1年の頑張りを評価されたと思うし、チームメイトやスタッフ、フロンターレに関わるすべての人、そして家族に感謝している」と素直に喜んだ。
クラブ創立20周年のメモリアルイヤー。「今年に懸ける思いは強かったし、周りの期待も大きかった。それに応えられなかった悔しさは今でも残っている」。まだ天皇杯が残っているとはいえ、チームとしてリーグタイトルを獲得できなかった悔しさはある。一方で「1年間を通して優勝争いをした経験は、僕にもクラブ全体にも残っている」と、手応えもあった。
「さらに質を高めて、来年も1年間を通して優勝争いをしてタイトルを取れるように、自分も先頭に立って頑張りたい」。そう決意を強める36歳は「来季は1シーズン制に戻るし、ACLもある。最初から総力戦。今年、達成できなかったタイトルを全員で取って、来年は全員でここに戻ってきたいと強く思った」と、来年こそはチーム全員で登壇し、Jリーグ王者として表彰を受けるつもりだ。
(取材・文 西山紘平)
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