ユース取材陣注目の“選手権ブレイク候補”vol.2_DF三国スティビアエブス(青森山田高)_Bだった夏から1年、プレミア覇者の欠かせないピースに
ゲキサカ / 2016年12月23日 7時5分
12月11日。勝った方が優勝というシチュエーションで、アウェーに乗り込んだFC東京U-18とのリーグ最終戦。警告の累積で前節は出場停止を強いられた三国も、キックオフの瞬間をピッチで迎える。実はこの日の4バックの内、三国、橋本恭輔、小山新と実に3人が昨年の“COPA SEIRITZ”を経験しているメンバーだった。自らの立ち位置を劇的に変えた3人の雄姿。Aチームのコーチを務めながら、時之栖を毎夏訪れている正木昌宣コーチも「ああいう大会を経験することで、チームの底上げが図れているということも、間違いなく全体の強化に繋がってきていますよね」と口にする。前半はやや対面の選手に押し込まれる場面もあった三国は、後半に入るときっちり修正して、自分のサイドからの突破は許さない。終了間際にやはり昨年の“COPA SEIRITZ”を戦っていた佐々木快が奪ったPKを、高橋壱晟が沈めて先制した青森山田は、そのまま無失点でタイムアップの笛を聞く。とうとう辿り着いたプレミアEAST制覇。その主役となった三国をはじめとする数人の最上級生が、1年前の“ゲリラ豪雨”を知るメンバーだったことは書き記しておきたい。
サンフレッチェ広島ユースとのチャンピオンシップも勝利で飾り、いよいよまた高校選手権の時期がやってくる。黒田監督はFC東京U-18戦の試合後、「選手権もこれくらいうまくいってくれたらいいんだけどね」と笑ったが、それは偽らざる本心だろう。三国も「ここで浮かれて選手権も入ってしまうと、どこかで足を滑らせて負けてしまうと思うので、そこはもう1回気を引き締めてやっていきたいと思います」と兜の緒を締める。過去3度に渡ってベスト4以上を経験しながら、いまだに成し遂げられていない冬の全国制覇。その悲願達成には、1年前に“COPA SEIRITZ”を経験し、そこから努力に努力を重ねることでAチームのレギュラーを勝ち獲った三国たちの躍動が、絶対に必要不可欠であることは言うまでもない。
(取材・文 土屋雅史)▼関連リンク
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