[皇后杯]澤が抜けて初のタイトル…INAC神戸キャプテン高瀬、今季は「しんどかった」
ゲキサカ / 2016年12月26日 11時35分
[12.25 皇后杯決勝 新潟L0-0(PK4-5)I神戸 フクアリ]
昨年とはまた違う重みがあった。レジェンドが去った後、INAC神戸レオネッサがつかんだ初のタイトル。優勝した昨年の同大会は元日本女子代表澤穂希さんの現役ラストマッチだった。松田岳夫監督は「昨年は澤に引っ張られてタイトルを取った。澤に引き出されたけど、(選手たちが)自分たちの力だったと気づくのに今年は半年くらいかかった」と苦しんだシーズンを振り返った。
一人一人が意識を変え、試合を重ねるごとに自覚を持って変化していった。「全員が、昨年よりもやれることが少しずつ増えてきた。いい時にうまくプレーできるだけではなく、チームのリズムが悪い時にも走り続けられるようになった」。成長したチームはこの日、準決勝から中1日で2試合連続の延長戦、7人目までもつれたPK戦を戦い抜いた。
立ち上がりからMF中島依美が豊富な運動量でチェイジング。強烈なミドルシュートは2度クロスバーを叩いてしまったが、圧巻の攻撃力でチームをけん引した。後半開始から投入されたMF杉田妃和は正確なフィードで攻撃にリズムをもたらし、相手を消耗させた。得点は奪えなかったものの、素早い寄せで決定機を与えず、全員のハードワークで120分間の死闘を制した。
今大会3得点を挙げたFW道上彩花やFW京川舞ら若手選手の台頭も収穫だった。チームを率いたキャプテンのFW高瀬愛実は「今までは遠慮してる部分もあったけど、『自分たちがやらなきゃ』というところを練習で出してくれるようになった。すごく頼もしい」と後輩の成長ぶりを喜んだ。
「澤さんがいなくなった分、一人一人がしっかりやろうという部分はあった」と高瀬。今季はリーグ戦、カップ戦を逃し、「しんどかった」とその責任を重く受け止めていた。キャプテンとして初めてつかんだタイトルに「優勝は気持ちがいい」と安堵の表情を見せる。
重圧に耐え、今季を戦い抜いた高瀬について、「澤がプレーで背中を見せてきたのと同じように、苦しい状況の中でも自分がやり続けることで周りに伝えている」と評した松田監督。「澤がやってきたことが後輩たちに受け継がれている。その典型が高瀬だなと感じる」と目を細めた。
(取材・文 佐藤亜希子)●第38回皇后杯特設ページ
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