1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

全日本大学選抜選考会、常連組が貫禄のゴール!チームの核は「12、13名」…残された枠を争う

ゲキサカ / 2016年12月26日 9時53分

 複数の1年生を招集した理由の一つには、全日本大学サッカー連盟が『大学から東京五輪へ』という命題の下、現大学1年生の代を強化しているという背景もある。今夏にはU-19全日本大学選抜の選考会や海外遠征も行った。指揮官は「そこで頑張っていた選手を呼んで、このなかでどれだけできるかと、リーグのなかなどで気になった選手を呼びました。それはそれで成果があったんじゃないかなと思います」と言う。

 旗手や岸が「手応えはあります」と揃って話したように、それぞれ先輩たちを前に臆することなくやりきった。宮崎監督は「初めて呼んだ若手の選手だとか、あまり今まで呼んだことのない選手も非常にいい取り組みをしてくれた。ここで選ぶのは21人ですが、デンソーカップではここで外れても地域の選抜で出てくる選手がいると思うので、また継続的にこの大会を通しても見ていきたい」と含みを持たせる。仮に今回の全日本から“落選”となった場合にも、デンチャレでの活躍次第では常に門戸は開かれている状況だ。

 今後より注目されるのは、GKの二枠に誰が入っていくのか。U-19代表・小島が有力候補だが、5月16日から6月12日にはU-20W杯があることもあり、2月末から3月頭にかけて行う全日本大学選抜のドイツ合宿とU-20日本代表の強化合宿が被る模様。そのような状況で、永石拓海(福岡大3年=高川学園)や長谷川洸(日本体育大3年=東京Vユース)、オビらがいかにチャンスをつかむか。またCBの組み合わせも模索中とみられる。

 現在の全日本大学選抜チームは今年2月に正式に始動。これまでデンチャレやマレーシア遠征、日韓定期戦、台湾遠征を行ってきた。唯一前回大会を経験しており、キャプテンを務めているMF重廣卓也(阪南大3年=広島皆実高)や山口、小池、DF今津佑太(流通経済大3年=流通経済大柏高)、DF高尾瑠(関西学院大2年=名古屋U18)など、チームの主軸となるメンバーはおおよそ固まりつつある。実際に指揮官は「コアになるところは12、13名という感じになると思います」と明言した。残された枠をデンソーカップチャレンジなどを通して争っていく。

 全日本大学選抜メンバーの選考に当たり、重要視していく点について、宮崎監督は「ベースになるテクニックやスキルはある前提で選出します。その上でチームがいい状況のときも悪い状況のときも、最後まで戦えるメンタリティかどうか、仲良くはなりますが、それだけではなく、だめなときはチームメイトにきちんと提言できる態度やメンタリティですとか、基本的にはそういう部分ですね」と指摘。

 また「サッカーのスタイルは集まった選手によって決まってくるので、一概にこういう選手をとはありませんが、そういう部分プラス、スキルやテクニックの部分では個で打開できるのは大きな要素だと想います。打開できる選手に対して、個人で対応できる守備力とかそういう部分」と語る。

 ユニバーシアード競技大会では、2大会連続で3位。2017年夏は3大会ぶりの金メダルを目指す。今回の選考を経て、まずは地域選抜対抗戦であるデンチャレへ。金メダル獲得のため、全日本大学選抜はここで負けるわけにはいかない。それぞれがチームとしての結果を求めることがユニバのメンバー入りへつながっていくはずだ。

(取材・文 片岡涼)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください