ユース取材陣注目の“選手権ブレイク候補”vol.6_DF松田陸(前橋育英高)「『本当に凄い』弾く能力」
ゲキサカ / 2016年12月28日 22時56分
松田陸。
この名前を見て、現役Jリーガー(今年C大阪でプレーした松田陸)のことを真っ先に思い浮かべる方が多いだろう。そのうち、“もう一人の松田陸”は必ずや全国に知られる存在となるはずだ。
前橋育英高の2年生CB松田陸は、ずば抜けた身体能力を誇り、広範囲をカバーする守備、鋭い読みからのインターセプト、そして大柄では無いが高い打点のヘッドを持つ、将来性豊かな選手だ。
「あの弾く力は本当に凄い。彼が真ん中にいると本当に守備が安定する」と、数多くのJリーガー、プロ選手を世に輩出して来た名伯楽・山田耕介監督も絶賛するほど、高い守備力を持つ彼は、CB以外にも守備的なポジションであればどこでもこなせるのも魅力の一つだ。
筆者が見るに、ベストポジションは右SBだろう。スピードもあり、高いアップダウン能力を持っており、「クロスが課題なので、そこは磨きたいと思う」と自己分析するように、ここが磨かれれば、間違いなく日本屈指のSBになりうるだけの力はある。
「CBの人材が不足し、彼をCBに置いているが、SBの起用も視野に入っている」と山田監督が語るように、今は複数のポジションを経験し、プレーの幅を広げている最中だ。
それに対し、松田も意欲的に取り組んでいる。「CBでも、SBでも楽しいので問題ありません。僕は守備的な人間ですし、守備の方がやっていて楽しいんです。特にイーブンボールを獲り切るプレーが得意なので、相手の動きを予測したり、ボールがこぼれてくる予測をしたりと、そこで上回れるようにしています」と、守備的ポジションであれば、場所がどこであれ、自分の特徴を理解し、それを出し切る意欲と、感覚を常に持っている。
地元、前橋FCからやって来た寡黙な秀英DFは、今、着実にそのポテンシャルを高め、上州のタイガーブラック軍団において、代えの利かない重要な存在になろうとしている。今はまだ無名だが、先にその名を全国に広めた同姓同名のJリーガーの後に続き、その名が轟くのは時間の問題だろう。
(取材・文 安藤隆人)▼関連リンク
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