[横山杯]桐光学園は前線で起点作れず…粘り強く勝利をつかみ取った武南が2連勝
ゲキサカ / 2016年12月29日 2時24分
[12.28 横山杯1st(トップ)決勝リーグ第2グループ第2節 武南高1-0桐光学園高 ジャーニィー土合グラウンドA面(人工芝)]
来年度の躍進を狙う強豪校たちが 「サッカータウン波崎」で力を磨く「横山杯 第17回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Divisionは28日午後、決勝リーグ第2節を行った。第2グループの武南高(埼玉)は桐光学園高(神奈川)に1-0で競り勝ち、2連勝でFINAL GAME(決勝戦)進出に王手をかけた。
試合は第1節・明秀日立戦で7-0と完勝した武南が主導権を握った。序盤は前線にボールが収まらず苦しんだが、右サイドを中心に攻撃を組み立て、FW長谷川魁哉が正確なパスでチャンスを演出する。前半28分、カウンターから長谷川がスルーパスを送り、FW大山諒が中央に折り返し、ゴール前に走り込んだMF小島俊介が合わせるもゴール右。前半はスコアレスに終わったが、後半9分にFKからMF鶴田雄大が入れたボールをMF永野駿がヘッドで合わせ、これが決勝点となった。
武南は勝利したものの納得いく形ではなかった。前線から大山がボールを追いかけ、相手のミスから何度もチャンスを作ったが、得点は1点にとどまった。大山照人監督は「うちは凌いで、凌いで、粘り強くというところで、勝敗を我慢して勝ち取ったという意味では良かったと思う」と試合を振り返ったが、「決めきれないのは課題」と現状を突き付け、「ゼロのチームなので、これから先でこの経験をいかして良くなってくれれば」と、これからの成長に期待を寄せていた。
1点に泣いた桐光学園は、前線でボールがおさまらず、「収まったとしても、パスがずれたりして前で起点が作れなかった」(石橋清一コーチ)。後半頭からDF金子開研とDF田中彰真を送り出し、交代選手でリズムを変えようとしたが叶わず、「中盤ではできている場面もありましたが、一つ前の位置で起点を作って、そこから厚みのある攻撃をしたかったですけど、そこができなかったですね」と声のトーンを落とした。
それでも守備では、第1節の慶應義塾戦は無失点、この試合でも最少失点にとどめた。最終日に向けて石橋コーチは、「自分たちが主導権をもって、ゲームを進めて点を取って、勝ちきりたいですね。守備の部分では粘り強くやっていたので、失点ゼロで得点を奪って勝つという形で終えたいです」。選手たちは連敗にうつむいているかもしれない。それでも、今年最後の試合を来年につながる一戦となることを指揮官は願っている。
(取材・文 清水祐一)▼関連リンク
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