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ゲキつよっ!!vol.5「際立った鹿島の完成度。憲剛はレジェンドの境地へ」

ゲキサカ / 2016年12月31日 11時20分

憲剛がかつての日本の10番とダブって見えた

 今月20日に行われたJリーグアウォーズをもって、今季のJリーグは終幕した。大会方式に異論を唱えるつもりはないが、年間3位の鹿島が優勝したことで、MVPを決めるのがむずかしくなったことは間違いない。とはいえ、中村憲剛選手(川崎F)がMVPになったのは、納得のいく結果だったと思う。もちろんいままでも素晴らしい選手だったが、今季はまさに“神っていた”。テクニックだけでなく、ゲーム全体のコントロールも含めて、そのプレーぶりはラモス(瑠偉)さんとダブって見えた。

 川崎Fは中村憲剛選手を中心に、パスで崩し切る魅力的なサッカーを展開、風間八宏監督体制最終年ということもあって優勝を獲りに行ったシーズンだったが、年間3位に終わってしまった。やはりプロたるもの結果を最重要視すべきなのだが、内容にも目を向けるべきだ。日本人の特徴を活かすという意味では、チャレンジしてみるサッカーだはないだろうか。

 2位の浦和レッズの阿部勇樹選手も、個人的にはMVPに値した活躍をしていたと思う。同じ浦和の槙野智章選手も素晴らしいプレーを見せていたが、チャンピオンシップ決勝第2戦でPKを与えたシーンはいただけなかった。「終わりよければすべて良し」というわけではないが、シーズン最後のあのプレーが、「今季のすべて」になってしまったのは残念だった。来シーズンも浦和を中心に優勝争いは推移していくはず。リベンジに期待したい。

 第2ステージで2位に躍進したヴィッセル神戸は、来季もおもしろい存在になるだろう。上位3クラブに比べて外国人選手の活躍の比率が大きかったという向きもあるかもしれないが、それも監督の手腕。ネルシーニョ監督は、勝つためには何をしなければいけないのかということをわかっている。とびきり難しいことや、新しいことをやろうとしているわけではなくて、守備を整えて攻守の切り替えを速くしたり、切り替わった瞬間の選択肢に迷わないようにしたり。柏レイソル、古くはヴェルディ川崎の時代から結果を残し続けているネルシーニョ監督は、教本にしてくべき存在ではないだろうか。

 横浜F・マリノスはピッチ外の契約の話題で賑わせてしまっているが、チームとしては指針をハッキリ示していかなければならない。「向こう1年を見ているのか、その先の10年を見据えているのか」。チームの新陳代謝は必要不可欠だが、一気に行うべきことではないと思っている。チームには継承していくべき“色”があるからだ。若手選手の成長には、ベテラン選手の存在が欠かせない。Jリーグ発足から24年間、チームの伝統を継承できている鹿島は、そういった意味でもリーグ随一の完成度といえるだろう。

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