“小嶺マジック”炸裂!!長崎総科大附の変則5バック&強力3トップがプロ内定2人擁する桐光を飲み込む
ゲキサカ / 2016年12月31日 19時48分
守護神の好守に応えたい桐光攻撃陣は後半15分、MF佐藤太一(3年)に代わってFW鈴木太我(3年)がピッチに入り、西川と鈴木の2トップに変更。同20分には鳥海が強引なドリブル突破でPA内右に切れ込み、右足を振り抜いたが、惜しくもゴール左に外れた。
すると後半29分、長崎総科大附は左サイドから右田、安藤とパスをつなぎ、横パスを受けた薬真寺が中央から右足一閃。ゴール左隅に叩き込む追加点で2-0と突き放した。同34分にも薬真寺のシュートが左ポストを叩くなど、最後まで攻撃の手を緩めなかった長崎総科大附。小嶺監督は「内容で負けて勝負に勝った。内容は桐光のほうが上だった」と相手を称え、「一人ひとりが能力に応じた仕事をしてくれた。各自の仕事を忠実に遂行してくれたことは評価できる」と総括した。
国見高(長崎)監督時代に数々のタイトルを獲得した小嶺氏は昨年9月に長崎総科大附の総監督から監督に就任。「大した監督じゃない。何もしていないし、名前だけの監督。他のコーチ陣がしっかりやってくれている」。そう謙遜するが、今季は初参戦のプリンスリーグ九州を16勝2分の圧倒的な成績で制し、選手権予選4試合でも全試合で5得点以上をマークするなど、計26得点を量産した。
自慢の攻撃力を引っ提げ、挑んだ2年ぶり4度目の全国選手権。13年度、14年度と、出場2大会連続で初戦敗退に終わっていた鬱憤を晴らす快勝で、同校としても県勢としても4大会ぶりに初戦を突破した。2回戦の相手はプリンスリーグ九州で6-0、1-0と2戦2勝の鹿児島城西。九州勢対決を制し、まずは12年度のベスト16超えを目指す。
(取材・文 西山紘平)
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