夏6失点の強敵に狙い通りの完封劇!鹿児島城西が長崎総科大附との九州勢対決をPK戦で制す!
ゲキサカ / 2017年1月2日 17時50分
長崎総科大附も31分に右サイドでボールを持ったFW右田翔(3年)がDF2人の間を突破してクロス。また安藤が強引にPAへ持ち込もうとする。加えて長崎総科大附のクロス、ロングボールが次々と鹿児島城西ゴール前目掛けて飛んでいった。それでも鹿児島城西は「前日のミーティングでゴールキックもFKくらい起点になると言われていた」(田實)ことで相手ゴールキックも含めて集中力を切らさず、田實や生駒、GK泉森涼太(2年)が身体を張った守備を見せて決定打を打たせない。
後半も形勢は変わらなかったが、拮抗した展開が続く。長崎総科大附は薬真寺がコンビネーションからシュートへ持ち込もうとするがその数を増やすことができない。小嶺忠敏監督は「(サイドを崩したり)もっとできるチームだけど……」。MF嶋中春児(2年)のロングスローやCKからPAでの攻防へ持ち込んだが、2トップを前線に残して守る鹿児島城西守備陣は崩れなかった。
鹿児島城西も12分に右CKの流れから連続シュートを放ち、21分にもCKの流れからMF高野優太(3年)がヘディングシュートを放ったが、長崎総科大附ゴールをこじ開けるまでは至らない。長崎総科大附も31分に安藤が切り返しでDFをかわしてから左足シュートを放つなど、ゴールへ迫るが、スコアは動かないまま80分間を終えて決着はPK戦に委ねられた。
田實は「プリンスリーグの2節目はこういう戦いをしてセットプレーで0-1で負けて。その時に手応えあったので、この試合は我慢してPKまで最低でも持っていって勝とうと。狙い通りでした」。試合の流れは思惑通りの無失点で後半を終えた鹿児島城西。その流れに2年生守護神が乗る。PK戦1人目、後攻・長崎総科大附のエースFW安藤の右足シュートをいきなりGK 泉森が右へ跳んでストップ。そして4人連続で成功した鹿児島城西に対し、長崎総科大附は最終ラインで奮闘していた4人目・CB森田将生(3年)の右足シュートが右ポストを叩いて決着がついた。2人の実力派CBを中心に役割を全うした鹿児島城西がプリンスリーグのリベンジに成功。昨年度王者・東福岡と戦う3回戦へ進出した。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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