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攻守両面で輝き放った正智深谷MF小山、「全部ごっつあん」の3戦連発

ゲキサカ / 2017年1月4日 9時37分

正智深谷高MF小山開喜

[1.3 全国高校選手権3回戦 創造学園高 0-3 正智深谷高 浦和駒場]

 堅守速攻の中心人物が3試合連続ゴールを決めた。前半アディショナルタイム、正智深谷高は敵陣でボールを奪うと、MF海老塚宝良(2年)が逆サイドを走るFW新井晴樹(3年)へ斜めのパスを通す。GKを引きつけた新井が中央へ折り返すと、走り込んだMF小山開喜主将(3年)が左足でゴールへと押し込んだ。

 これで3試合連発。これまでの2ゴールはPKだったこともあって小山は「全部ごっつあんゴール」と苦笑いしたが、「3戦連続ゴールというのはだんだん実感湧いてきたので次の試合も狙っていきたいと思っています」と力を込めた。

 この日は相手DFの足先ギリギリを通るような、素晴らしいパスを連発。サイドへ振る一本のパスで得点チャンスを作り出していたことが印象的だった。そして何より効いていたのは守備面だ。
 
 小山はボランチとしてチームが掲げる堅守速攻の中心役を担う。そのMFはコーチングスタッフから攻守の切り替えの部分、球際の強度の部分をチームで最も体現することを求められてきた。この日も守備意識高いプレーで相手の攻撃の勢いをストップ。高校卒業後、関西の強豪・阪南大へ進学するMFは視察に訪れていた阪南大・須佐徹太郎監督の前で好プレーを披露し、その切り替えの速さ、守備意識の部分などを評価されていた。

「ボランチでも点を取れる。目立たないけどチームに欠かせない存在というか、そういう選手になりたい。柴崎岳選手が結構好きですね」という小山。攻守両面で実力の高さを示し、「普段は全然決める感じじゃない」というゴールも連発している司令塔は、タレント揃う強豪大学進学を前に、さらに自信をつけ、成長を遂げて選手権を終える。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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