GK廣末「そこはチームの強み」。2戦10発の一方で青森山田はプレミア終盤戦から公式戦5試合連続無失点の堅守
ゲキサカ / 2017年1月4日 12時36分
[1.3 全国高校選手権3回戦 聖和学園高 0-5 青森山田高 浦和駒場]
優勝するためには引き分けも許されない状況で迎えたプレミアリーグEAST第17節で清水ユースに2-0で勝利したのを皮切りに、FC東京U-18との“プレミアリーグEAST優勝決定戦”で1-0、プレミアリーグWEST優勝の広島ユースとのチャンピオンシップを0-0からのPK戦勝利、そして2試合連続で5-0勝利を果たした全国高校選手権と青森山田高の公式戦連続無失点勝利は5となった。
この日の序盤は聖和学園高にボールを握られる展開となったが、コンパクトな陣形を保って冷静に対応。ゴール方向にボールを運ばせないという部分、ゴールを隠す部分を徹底して聖和学園にいい形でシュートを打たせなかった。
黒田剛監督は「我々の守備力はプレミアを通じて培われたものがある」と語る。チームはプレミアリーグで、FC東京U-18や大宮ユースといったJクラブユース勢や、市立船橋高、流通経済大柏高という高体連の強豪校を相手に戦い、その堅守で勝利。わずかな隙を見せれば、そこを突いて得点してくる相手に守備意識、球際での強度高く戦い、勝ち続けてきた。
戦術面で相手の攻撃を封じるだけでなく、泥臭く身体を張ることも徹底されてきた。今大会、青森山田は2試合で計10得点を奪っている一方で被シュートは合わせてわずか4。その守備へ傾けるパワー、意識の高さは、点差がついても全くブレていない。
声でDFラインを動かすU-19日本代表GK廣末陸(3年、FC東京内定)は「守備はゼロでと言っている。やっぱり守備が安定しているチームは強いと思うので、そこはチームの強みだと思う。細かい所は修正しなければいけない部分があるんですけど結果は大事。ゼロで行けているのは大きいと思う」。準々決勝の対戦相手はこちらも堅守が特長の正智深谷高。だが、プレミアリーグの強者たちを封じてきた青森山田がその守備で差を示す。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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