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佐野日大エースFW長崎が準決勝への扉開く!「みんなのために」劇的V弾!

ゲキサカ / 2017年1月5日 20時32分

後半アディショナルタイム、佐野日大高はFW長崎達也が決勝ゴール

[1.5 全国高校選手権準々決勝 佐野日大高2-1駒澤大高 フクアリ]

 エースがチームを初のベスト4へ導くゴールを決めた。1-1で迎えた後半アディショナルタイム、佐野日大高は前線からの守備によって敵陣中央で相手ボールをインターセプト。前を向いてボールを持ったFW長崎達也(3年)がFW大熊啓太(3年)とのダイレクトのワンツーでPAへ潜り込むと、最後は右サイドから右足シュートを流し込んだ。

「大熊がしっかりキープして引きつけてくれたのでGKの動きを冷静に見て決めることができました。逆転して嬉しかったです。応援もしっかり聞こえていたので、みんなのために決められて良かったです」

 チャンスの数も、攻撃回数も少なくなるのは分かっていた。対戦した駒澤大高の4バックとGKのほとんどが昨年からの経験者。「(相手のDFは)身体も強いんで高さもあるんで、前でキープとかカウンターとか止められることもあった」。それでもチームはやるべきことを徹底。押し込まれても我慢して戦い、ボールを奪えば勇気を持って人数を懸けて前に出てゴールを目指した。

 押し込まれても、リードされても、諦めずに食らいついて同点。そして前線から献身的な守備を続けていたエースがチーム全員の頑張りを決勝ゴールに結びつけた。「応援してくれる仲間だったり、そういう人たち思いとか背負ってやっている。自分たちが諦めたらそういう人たちに申し訳ない。諦めないでそこから点取ろうと思っていた」。応援含めて諦めずに戦った佐野日大。受験勉強のために、大会期間中も勉強に励んでいるというエースが諦めない姿勢を体現して同校史上初となる準決勝への切符をもたらした。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2016

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