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「今大会は全然ダメだった…」 磐田内定の東福岡MF藤川、敗戦後に涙が流れなかった理由

ゲキサカ / 2017年1月5日 23時14分

試合後に応援団にあいさつする東福岡高(福岡)MF藤川虎太朗(3年=10番)

[1.5 全国高校選手権準々決勝 東福岡0-1東海大仰星 等々力]

 涙は出てこなかった。あまりにも悔し過ぎて――。東海大仰星高(大阪)に0-1で敗れた東福岡高(福岡)の2連覇の夢は絶たれ、MF藤川虎太朗(3年)の高校サッカーは終わりを迎えた。

 序盤からボールを保持する展開となった東福岡だったが、東海大仰星の堅固な守備を崩し切れずになかなか決定機を生み出せない。シャドーの位置に入る藤川も積極的にボールに絡んで攻撃を組み立てようとしたが、「なかなか相手のマークを外せなかった」と厳しい監視下に置かれて自由を奪われてしまった。

 後半22分にはMF高江麗央(3年)のラストパスから好機を迎えた。しかし、狙いすまして放ったシュートはGK宮本一郎(2年)の手中に収まり、同26分には先制点を献上してしまう。その後は何とかゴールをこじ開けようと圧力を掛け続けたが、最後まで1点が遠く、0-1の完封負けを喫した。

「もっと自分たち2シャドーを含めて、もっと周りを見て次にどういうプレーができるかというイメージを膨らませれば、打開策はあったと思う」

 試合終了のホイッスルが吹かれた瞬間、東福岡の選手の多くはピッチ上に倒れ込み、涙を流した。しかし、藤川の目からは涙がこぼれなかったようだ。「今大会は自分自身、全然ダメだった。『もっとできた』と思うし、自分がもっと打開できるくらい、もっとうまくて強ければ、こういう試合にならなかったと思う。笛が鳴った瞬間は本当に悔しかった」。自身の不甲斐ない出来に、悔しさばかりが込み上げて唇を噛んだ。

 今後はジュビロ磐田に加入し、プロサッカー選手としての人生がスタートする。「自分で打開できるようにもっと技術を磨いていきたいし、負けている時間帯での試合運びなど、メンタルコントロールをできるようにしないといけない。もう一度一から見つめ直して、やっていきたい」。この悔しさを糧にプロの舞台での飛躍を誓う。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)
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