[MOM2032]前橋育英DF小山翔(3年)_「任せた」「任せろ」出場停止の後輩の思いも背負った最上級生のプライド
ゲキサカ / 2017年1月5日 20時47分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.5 全国高校選手権準々決勝 滝川二高0-2前橋育英高 フクアリ]
最上級生としてのプライドがあった。前橋育英高(群馬)はDF角田涼太朗(2年)が累積警告で出場停止。ここまで3試合連続無失点に貢献してきたセンターバックの代役を任されたのがDF小山翔(3年)だった。
「いつ出てもいいように常に準備はしていた」。1回戦と3回戦に途中出場していたとはいえ、先発は今大会初めて。DF後藤田亘輝(2年)、DF松田陸(2年)、DF渡邊泰基(2年)という2年生のみで構成された最終ラインの中央で松田とセンターバックを組み、「頼りながらも、まとめることを意識した」と積極的に声を出し、球際では体を張った。
「まだまだだった。クリアとか、つなぎの部分で落ち着きが足りなかったし、もっとサイドに散らせれば良かった」。本人はそう反省するが、80分間を無失点で終え、4試合連続無失点に貢献。これには山田耕介監督も「相当プレッシャーはあったと思うが、小山は良かった。(角田)涼太朗と遜色ない。(小山は)ボランチもできるし、また層が厚くなった」と、手放しで称えた。
後輩の思いも背負ってピッチに立った。「任せた」。試合前、角田に声をかけられ、「任せろ」と力強く答えた。「個人としては出たい気持ちが強くて、もどかしかった」と、ベンチ裏から観戦していた角田の悔しさは痛いほど分かる。だからこそ、ここで負けるわけにはいかなかった。
「先発で出られたことはうれしいけど、まだ優勝していないので。優勝が目標なので、これからです」。2年ぶりの4強入りを決めても小山は表情を緩めない。佐野日大(栃木)と対戦する7日の準決勝では、「チームに感謝です。試合後は一人ひとりとハイタッチしました」という角田と、もう一度、ポジションを争うことになる。
「とにかく自分にできることを一生懸命やるだけです。いつ出てもいいように準備したい。戦う姿勢、気持ちで上回ったほうが勝つと思う」と小山。先発でも控えでも、チームの勝利のために自分の役割を果たすだけだ。
(取材・文 西山紘平)
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