[MOM2034]東海大仰星DF吉田純平(3年)_王者撃破、伏兵の一矢
ゲキサカ / 2017年1月5日 20時58分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.5 全国高校選手権準々決勝 東福岡0-1東海大仰星 等々力]
王者・東福岡の連覇の夢を阻んだのは伏兵の一矢だった。前半はシュートが打てないほどだった東海大仰星高(大阪)だが、後半に入り徐々に東福岡ゴールに迫り出す。そして後半26分、ついにその時はやってくる。左サイドからのCKをMF松井修二(3年)が蹴ると、ファーサイドでDF玄尚悟(3年)が頭に当てて、ゴール前で混戦になった。ここで狙っていたのがDF吉田純平(3年)だった。
これまでセットプレーでの得点も多かった東海大仰星だが、得点はCBの相方でもある玄が決めることが多く、特に公式戦で吉田が決めることはほとんどなかったという。この日もボールが玄に入った時点で「決めろーって思ってた」というが、常日頃からひそかにこぼれ球を狙い続けていた。そしてこぼれ球は吉田の目の前に。背番号5は無我夢中で左足にボールを当てて押し込んだ。「キターって思いました」。興奮気味に振り返ると、「最高でしたね」と笑顔を弾けさせた。
高校卒業後の進路は、理学療法士を目指すために、大阪電気通信大に進学すると決めている。小学校2年生から続けてきたサッカー人生だが、一旦、ピリオドを打つことになるという。ただ「やっぱり上手かった」と振り返った東福岡撃破に達成感はあるものの、やはりここまでくれば欲も出てくるのは当然だ。「優勝したいです」。準決勝の相手はプレミアチャンピオンシップを制し、高校世代No.1の称号を持つ青森山田高だが、王者撃破など強豪連破で勢いづく今のタイガー軍団に怖いものはない。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 児玉幸洋)▼関連リンク
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