[MOM2036]西武台MF山口賢人(2年)_「かわす」「決める」技術持つMF、サウール・ニゲスのように
ゲキサカ / 2017年1月6日 22時59分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 NB CUP in時之栖準決勝 帝京高 1-1(PK2-4)西武台高 時之栖裾野G]
ドリブル、パス、シュート全てで存在感を示した。西武台高のMF山口賢人(2年)は柔らかいタッチのボールコントロールで狭い局面でもボールを失わない。特に前半は一人でDFを剥がして決定機を演出したほか、トップ下の位置から裏へ抜け出す動き、左右両足からのクロスボールなどでもチャンスメークした。
そして前半25分、右サイドからの折り返しのパスに中央、PA外側の位置で反応。「強いボールだったのでダイレクトで打てなかったんですけど、ファーストタッチでいいところにおけた」という山口はDFを外してから左足シュートを左隅へ突き刺した。
「遠目からも両足でシュート決められるようになりたいし、裏へのスルーパスも誰にも当てないで通したいし、1対1の局面でも切り裂いていって最後はシュート決めたい」という山口。自身が目指す究極のプレーは目の前のDF全員を抜いてシュートを打つプレーだという。憧れはアトレティコ・マドリーのMFサウール・ニゲス。15-16年CL準決勝でバイエルンを相手に5人抜きゴールを決めた新星だ。そのMFのようなプレーを今季、何度公式戦でできるか。この日は準決勝の後半、決勝では強みを十分に発揮できなかっただけに、こだわって技術を磨き、成長を遂げていく。
177cmという高さもある山口の兄は2年前の主軸MF山口大輝(現流通経済大)。兄は全国高校総体にこそ出場したものの、選手権予選は決勝で敗退している。兄や10年度選手権で全国8強入りしたFW清水慎太郎の世代の影響を受けて西武台へ進学した山口が、高い攻撃力をさらに磨き、貴重なゴールを何度も決めて、来年の選手権で輝く。
(取材・文 吉田太郎)
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