[MOM2037]札幌大谷GK越中屋光希(2年)_ビッグセーブ連発!信頼勝ち取るために守り抜いた守護神
ゲキサカ / 2017年1月7日 6時59分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 NB CUP in時之栖準決勝 矢板中央高 2-4 札幌大谷高 時之栖裾野G]
今大会最強の攻撃陣の前に北海道屈指の守護神が立ちはだかった。札幌大谷高はニューバランスカップ準決勝で今大会1試合平均4得点を越える得点力を発揮してきた矢板中央高(栃木)と対戦。好守から素早いパスワークでシュートまで持ち込んで得点を重ねた札幌大谷だが、一方で前半、後半ともに再三決定機を作られた。
相手の猛攻を浴びた札幌大谷だが、下級生時からゴールを守り、昨夏の全国高校総体も経験しているGK越中屋光希(2年)がビッグセーブを連発する。1対1の危機を切り抜けるなど前半を無失点で終えた越中屋は後半、3-0からDFラインが崩されたことで2点を失ったものの、29分に至近距離からのシュートを弾き出すなど“最後の砦”としてゴールを守りぬく。そしてリードを守った札幌大谷は後半終了間際のダメ押しゴールで矢板中央を振り切った。
この試合で越中屋はセーブ能力の高さを印象づけたほか、クロスに対する勇気ある飛び出しも。相手選手との接触としても怯まずに前に出続けてゴールを守り抜いた。加えてチームリーダーの一人として声を発し続け、好キックで何度も相手を後退させていた。
丸谷智明ヘッドコーチは「安定感が今までなくて、今大会も失点に繋がるミスがあったんですけど、きょうの試合は切り替えてチーム全体を鼓舞していましたし、自分自身のシュートストップ、ハイボールに果敢に出ていくところも出ていたので本当にチームの勝利に貢献してくれたと思います」と評価。まだまだキックミスや細かいキャッチミスも見られるが、「(今大会はミスもあったけれど)チームのために何をすればいいのか考えて。矢板中央っていう強いチームに勝たせられるGKになれれば、周りからの信頼を勝ち取れるGKになれるかなと」前向きなプレーでチームを支え、強豪からの勝利へと導いた。
目標は「越中屋がいなければ」と言われる存在、北海道2冠を達成した2年前の守護神で現在Fリーグ・エスポラーダ北海道に所属するGK坂桂輔のような存在になることが目標だ。「選手権でPK蹴ったり、『坂がいないと』いうチームだったんであの時は。そういう存在になりたいし、『越中屋がいなければ』という選手になりたい。ここぞというところで止めてこそ守護神。あのような存在になりたい」と力を込める。そのための努力は惜しまない。
(取材・文 吉田太郎)
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