[MOM2038]西武台DF小納健太(2年)_憧れのCB植田のように戦い抜いた!埼玉一のDFへ
ゲキサカ / 2017年1月7日 10時31分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 NB CUP in時之栖決勝 西武台高 0-0(PK6-5)札幌大谷高 時之栖裾野G]
憧れの鹿島CB植田直通のような高さも、強さもまだ無い。だが、「自分は気合から入るタイプなのでそれを全面に出してやっていました」というDFは声を発しながらロングボールをやクロスを跳ね返し、危険を察知して素晴らしいカバーリングも連発。西武台高の守屋保監督が「この大会で一番弾き返していたし、一番カバーしていたし。あの子は全部拾っていたかなと」と評したCB小納健太(2年)がニューバランスカップ決勝戦でも70分間無失点で終えてチームの優勝に貢献した。
「結構一方的にやられていたので我慢して一発を狙っていました」と小納。決勝では札幌大谷高に多くの時間でボールを保持されてショートパス、縦パスで揺さぶりをかけられ、相手の長身FW細川栞太にも苦戦を強いられた。それでも「自分はいつも目の前の敵にに負けたくないので。絶対にやられねえぞという気持ちでやっている」というCBは目の前のFWを止めることに集中。身体を張り続けて決定機もほとんど作らせなかった。
今大会は不要な失点もあったと感じている。「もっと守備力を高めたい」と語ったが、6試合でわずか2失点の堅守。コンビを組むCB美川笙乃(2年)とともに泥臭く、ゴールを守り抜いた。元々アタッカーでキャプテンマークを巻いて全国大会にも出場したS.T.FCでは1年時の終わりからボランチ、そして西武台入学後にCBへコンバートされた。経験値はそれほど高くないが、向上心の強さと戦う姿勢で他の選手たちを上回るような速度で成長を遂げている。
「誰にも負けないように鹿島の植田選手のように戦いと思います。絶対に負けない、埼玉一のDFになって。最終的に5冠取って、アイツすげえな、勝てねえなという選手になりたいです」。現状に満足せず、自身を埼玉一のレベルへ引き上げ、チームメートとともにまたタイトルを獲得する。
(取材・文 吉田太郎)
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