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[ニューバランスカップ]決勝でも印象的なプレー見せた札幌大谷FW細川栞太「全国でもトップクラスのFWに」

ゲキサカ / 2017年1月7日 11時26分

札幌大谷高FW細川栞太

[1.6 NB CUP in時之栖決勝 西武台高 0-0(PK6-5)札幌大谷高 時之栖裾野G]

 ニューバランスカップ決勝で最も印象的なプレーをしていた。簡単にはキープできそうにない状況でも前線でボールを収め、前を向いてドリブルで攻め上がって行く。そしてクロスにヘディングで競り勝ち、インターセプトから決定的なシュートも。だが、自身がPKを外して準優勝に終わった札幌大谷高FW細川栞太(2年)は試合後、無念さを滲ませていた。

 細かいパスワークで攻撃する札幌大谷にとって細川の存在は大きい。彼がロングボールを収めてくれるため、攻撃のバリエーションを増やすことができている。決勝でも多くの時間帯で札幌大谷が攻めていたが、欠いてしまった決定力。細川は「決定力は課題。みんなに迷惑をかけている。磨いていきたい」と力を込めた。

 強豪・札幌大谷で下級生時から出場機会を得てきたストライカー。だが、まだまだ北海道でトップのFWと言えるほどの実力はないと感じている。よりゴールを奪う部分を磨いてチームに貢献すること。そして「全国でもトップクラスのFW。札幌大谷だったら細川栞太と言われるくらいのFWになっていきたい」と意気込んだ。
 
 チームの勢いを感じている。丸谷智明ヘッドコーチは準決勝終了後、「選手にはまさかの、まさかの、なんて冗談言いながら。最初は冗談半分で周りの方々を驚かせたいね、という気持ちでしたけれど、目一杯やってくれている」と語っていた。その意欲的な戦いが全国の強豪48校が出場した大会でファイナリストにさせた。

「このメンバーで全国の強豪と戦う時は勝つぞというよりも、最初は腰引くと思うんですけど、実際に試合出るとベンチのメンバー含めてみんな勝つ気で、気持ちで押し切った試合になった」と細川。チームには勝利への飢えと気迫がある。その仲間たちともに来年は選手権で躍進を。現状に満足していない注目FWは貪欲に成長を果たして全国トップクラスのストライカーになる。

(取材・文 吉田太郎)

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