旧友がピッチで涙のエール…前育FW人見「彼の思いも背負って決勝に」

ゲキサカ / 2017年1月7日 19時55分

前線で体を張った前橋育英のFW人見大地

[1.7 全国高校選手権準決勝 前橋育英高1-0佐野日大高 埼玉]

 ピッチで泣き崩れる元チームメイトの姿に心を痛めないはずがなかった。2年ぶり2度目の決勝進出を果たした前橋育英高(群馬)のFW人見大地(3年)は試合後の心境を「複雑な気持ちだった」と表現する。

「中学時代のチームメイトに泣きながら『絶対に優勝してくれ』と言われて……。その思いも背負って、明後日の決勝に臨みたい」。栃木出身の人見にとって、佐野日大(栃木)の1トップを務めたFW野澤陸(3年)は中学時代にプレーしたヴェルディ小山でのチームメイトだった。

「準決勝という舞台で中学時代の友達と戦えたことは光栄」(人見)、「中学を卒業してから試合はしていなかったけど、全国大会の準決勝で対戦できて、感じるところはあった」(野澤)。大会に入ってから連絡を取ることはなかったが、昔から「全国で対戦できたらいいね」「戦うときは負けないぞ」と“再会”を誓い合ってきた。

 埼スタでの全国高校選手権準決勝という大舞台で実現した夢の対決。野澤は「今日は(人見)大地に完敗です」と苦笑いを浮かべ、かつての戦友にエールを送った。「試合が終わったあと、絶対に優勝してくれと伝えた。自分も前橋育英を応援している。彼には全国優勝を目指して頑張ってほしい」。敗者からの激励に勝者が応えないわけにはいかない。

 前橋育英のために、野澤のために――。負けられない理由がまた一つ増えた人見は9日の決勝に向け、「青森山田は高円宮杯チャンピオンシップに勝って、高校・ユース年代で一番のチーム。チャレンジャーとして挑むには持って来いの試合だと思うし、日本一に立ち向かっていきたい」と、静かに闘志を燃やした。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)
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