「マジで死んだと思った」…青森山田DF小山内が振り返る“あの瞬間”
ゲキサカ / 2017年1月7日 23時9分
[1.7 全国高校選手権準決勝 東海大仰星1-2青森山田 埼玉]
ボールがゴールへと向かっていく。しかも自ゴールに――。青森山田高(青森)のDF小山内慎一郎(3年)は、この瞬間を「マジで死んだと思った」と振り返った。
前半23分にDF三国スティビアエブス(3年)のゴールで先制した青森山田だったが、直後の同24分に危機を迎える。東海大仰星高(大阪)が細かいパスワークから左サイドに展開すると、グラウンダーのクロスが供給される。このボールに反応したのが、小山内だった。だが、「クリアしようと思ったけど、前の選手がブラインドになった上に、下の芝が滑ってしまった」とまさかのコントロールミス。ボールは自ゴールへと向かい、「あっ、ヤバい…。マジで死んだと思った」ものの、守護神のGK廣末陸(3年)が間一髪弾き出して失点を免れ、「マジで救われました」と安堵の表情を見せた。
しかし、その後は安定した守備を披露。CBでコンビを組むDF橋本恭輔(3年)と阿吽の呼吸を見せて東海大仰星の攻撃をはね返し、絶妙なカバーリングで危機の目を摘み取り続けて最少失点に貢献した。
MF郷家友太(2年)とともに、2年生ながらも先発に名を連ねる。「(黒田剛)監督からも、3年生の足を引っ張らないように、もっと自覚を持ってやっていかないとダメだと言われているので、そこは本当に意識している」とピッチに立ち続ける。
小学3年生のときに出会った郷家とは、なんと同じ誕生日。ともに1999年6月10日生まれの2人は「誕生日には2人でケーキを買って、2人でお祝いをして、写真を撮ったりしている」ように、普段からも仲が良いようだ。そして、2人で来年度からチームの先頭に立たなければいけないと感じている。「去年の選手権は2年生が5人出ていたけど、今年は友太と自分しか出ていないし、来年度はチーム力が落ちると言われている。だから、来年は俺たちがやらないといけないと思っているし、もっとチームを引っ張っていかないといけない」。
しかし、その前にやるべきことがある。2日後の9日には選手権初優勝を懸けて、前橋育英高(群馬)と決勝で対戦する。「絶対に勝ちたいし、優勝旗を青森に持って帰りたい。(プレミアとの)二冠をとって、最後に最高の形で、全員で笑顔で終わりたい」と3年生とともに選手権の頂点を目指す。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 折戸岳彦)
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